1989 Fiscal Year Annual Research Report
放射標識モノクロ-ナル抗体を用いた術中転移単局在診断の実験的研究
Project/Area Number |
63570649
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高見 博 帝京大学, 医学部, 助教授 (10146714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 俊 帝京大学, 医学部, 助手 (30200174)
花谷 勇治 帝京大学, 医学部, 講師 (20129604)
三浦 誠司 帝京大学, 医学部, 講師
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Keywords | モノクロ-ナル抗体 / 局在診断 / 免疫シンチグラフィ |
Research Abstract |
大腸癌などのヒノ腫瘍で増加している細胞蛋白質82k/6.3,61k/7.5のモノクロ-ナル抗体を作製した。両抗体はヌ-ドマウス可移植性ヒト癌株Exp-4,培養ヒト癌細胞株MKN-45においても検出された。生化学的特長は、細胞F分画法による細胞内局在では大部分ミクロゾ-ム分画に回収され、核・ミトコンドリア分画では検出されなかった。7種のレクチンとの結合去応では、ハリエニシダ凝集素Iとダイズ凝集素は61k/7.5にのみ反応し、ドリコスマメ凝集素とコムギハイ凝集素は両者と反応した。この両モノクロ-ナル抗体はIgM,kであった。 KG82,KG61を用いて、間接蛍光抗体法によりMKN-45,CI,PLCの免疫染色を行ったが、いずれも細胞質および膜に反応し、細胞下分画法による82k/6.3,61k/7.5の局在に一致した。 モノクロ-ナル抗体をクロラミンT法で^<131>Iを標識した。すなわち200μg蛋白への抗血清をクロラミンT溶液(25μl)に加え、60秒間反応させた。さらに25%BSAと飽和ヨ-ド加K液1mlをこの反応させた溶液に加え、セフアデックスG-50Mゲルクロマトグラフィ-にてヨ-ドラベルされた抗体を抽出した。ついで、0.22μm滅菌フィルタ-にて精製した。モノクロ-ナル抗体と反応する株をヌ-ドマウスに移植し、標識抗体を静脈投与後、シンチレ-ションカウンタ-で測定した。モノクロ-ナル抗体静注後、1,3,5日目に免疫シンチグラムを撮影すると、抗体は甲状線をヨ-ドでブロックしていないため甲状線に大量とりこまれたが、右大腿部の腫瘍にもとりこまれていた。一方、腫瘍と心内血液の比をとると、注射後1日目1.46±0.24,3日目1.88±0.21,5日目2.36±0.89(M±SO)を示した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nakamura K.: "Radioimmunodetection of human paraestic fawor xenografts using DU-PAN II mohoclsrol ontibody" Annals of Nuclear Medicine. 2. 1-6 (1988)
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[Publications] 奥田康一: "2次元電気泳動により検出されたヒト腫瘍関連細胞蛋白質に関する生化学的ならびに免疫学的研究" 日本外科学会雑誌. 90. 1697-1705 (1989)