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1988 Fiscal Year Annual Research Report

食道癌の生物学的特性と生体防御反応からみた外科治療の検討

Research Project

Project/Area Number 63570654
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

山名 秀明  久留米大学, 医学部, 講師 (30140669)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 南 泰三  久留米大学, 医学部, 助手 (10181950)
戸次 央敏  久留米大学, 医学部, 助手 (10165516)
白水 玄山  久留米大学, 医学部, 助手 (10154379)
藤田 博正  久留米大学, 医学部, 講師 (90156878)
Keywords食道癌 / 生物学的特性 / 生体防御反能 / DNA histogram / モノクローナル抗体 / 増殖期細胞 / 殺細胞効果
Research Abstract

1.臨床的研究
(1)食道癌の悪性度指標として、術前合併療法がなされてない胸部食道癌32例の原発巣と215個のリンパ節転移巣のDNA histogramを解析した。その結果、32例中15例(46.9%)が原発巣とリンパ節転移巣のDNA index(DI値)が異なっており、この傾向は壁深達度やリンパ節転移度が増大するにつれて一層顕著となった。また、DI値が異なった15例の原発巣のDNA ploidyパターンをみると12例(80%)がaneuploidであった。
(2)術前合併療法がなされていない胸部食道癌78例の新鮮凍結切片を用い、proliferating cellを認識するモノクローナル抗体Kiー67で間接酵素抗体法によりGo期細胞の占める割合について検索した。その結果、Kiー67の陽性率は49%であり、残りの40例はKiー67陽性細胞を全く認めなかった。Kiー67陽性例において組織型別に陽性率をみると未分化癌は平均23%と最も高く、分化型扁平上皮癌は12%、低分化型は7%であった。
(3)新鮮癌細胞に対する自家リンパ球(rILー2又はOKー432で賦活化)の殺細胞効果を4例に行ったが、リンパ球のNK活性やLAK活性は70%近くにまで上昇しても、明らかな殺細胞効果は未だ認めていない。本研究は感染の面から十分な症例が得にくく、今後はこの問題を解決する必要がある。
2.実験的研究
(1)ラットによる化学発癌実験で47病巣の食道癌を認めたが、smまでの癌はpolyp状態の癌腫を除き全てdiploidを示した。一方、進行癌では壁深達度が高くなるにつれて、aneuploidの癌腫の発現率が増大した。
(2)現在作製中の食道癌モノクローナル抗体のサブクラスはIgMで、過ヨー素酸処理などにより糖蛋白を認識するものと考えられる。新鮮凍結切片(53例)を染色したところ、81.1%の陽性率を示し有効性が伺われた。また、本年度に18種の人癌をヌードマウスに移植したが、生着は1種であった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 力武浩: フローサイトメトリー. 7. 124-128 (1988)

  • [Publications] 掛川暉夫: 現代医療. 20. 2157-2161 (1988)

  • [Publications] 白水玄山: 腫瘍と感染. 1. 1-5 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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