1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63570688
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
篠田 宗次 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80110922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 紀夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30056494)
谷 諭 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10147332)
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Keywords | 鶏中枢神経 / Neurofilament / 培養 |
Research Abstract |
鶏胎児脳を用いた神経の初代培養は確実となり、glia細胞上に神経細胞群がサテライト上にnetworkを形成できる事がわかった。またpoly-L-Lysineやfluorodeoxyuridineを用いた純粋神経培養も2週間位まで培養期間が延長出来る事ができた。次いで抗体を用いた培養された神経細胞の同定であるが、以前に抗Neurofilament(コスモバイオ社製)を用いて神経細胞を同定したが、今回は、68K、180K、68K+180K+210Kの各種Nearofilamentの単独monoclonal抗体(コスモバイオ)を使用し、Auidin-biotin-complexを利用して組織医学的に染色した。その結果、68KのNeurofilamentはほとんど細胞体に存在し、axonやdendn′teには存在されなかった。しかし、180KのNearofilamentは神経の細胞体にもある程度染色されるが、とくにaxonとdendriteに点々としてperridaseが染色された。68K+180K+210Kのwhole neurofilamentは、同量の抗体の濃度では、濃く細胞体および突起が染色された。また抗体濃度については0.5〜5mg/mlの抗neurofilamentで可能で、とくに1〜2mg/ml濃度が適量と思われた。 次に、これらのNeurofilamentの抗体は人に対する抗体であったが、この抗体と我々のもちいた鶏由来の神経細胞との交又性が問題となった。このためPoly-L-Lysine使用による純粋神経細胞を使用し、SDS-PAGEにて展開し、westorm-bloting法により転写させ、抗体反応を見た。この結果では約70Kあたりにperoxydaseの反応バンドを認め、この抗体と、鶏由来神経細胞の交又性は存在すると判断した。次に培養時期における、これら抗体の存在であるが、3日目では細胞数が少なく、はっきりとした事は不明であったが、7日目、11日目の神経細胞では大きな有意差は認めなかった。
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