1990 Fiscal Year Annual Research Report
奇形発現域値の低い集団における麻酔薬の安全性に関する実験的研究
Project/Area Number |
63570731
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Research Institution | Fujita Health University School Medicine |
Principal Investigator |
山田 守正 藤田学園保健衛生大学, 医学部・麻酔学教室, 助手 (00121450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部・第二口腔外科学教室, 講師 (90183532)
新井 豊久 藤田学園保健衛生大学, 医学部・麻酔学教室, 教授 (10084568)
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Keywords | 口唇・口蓋裂 / 麻酔薬 / 催奇形性 / A / J系マウス |
Research Abstract |
疫学的研究により女性の手術室従事者に、奇形児出産の確立が高いことが報告され、従来より用いられている揮発性吸入麻酔薬の催奇形性が注目されている。我々は、これに対して奇形発現閾値の低いA/J系マウスを用いて研究を計画し、これまでに、ハロセン、エンフルレン、セボフルレン、ならびにイソフルレンの揮発性吸入麻酔薬を、胎児の器官形成期に一致させて、被曝実験をおこなって来た。しかしながら、ハロセン、エンフルレン、セボフルレンでは、本研究の当初の目的をほぼ満足に達成し得たが、イリフルレンについては、実験動物(A/J系、DDY系マウス)の飼育に問題が生じ、本年度までに完了し得なかった。また、全胎仔培養法を用いた試験管内についても方法を変えて2回試み、システムの完了をみたが、我々のパラメ-タ-では、優位な変化デ-タ-を得るまでには至らなかった。さらに、疋白定量などの方法についても一部検討を加えた。本年は、本研究経費の終了年度であるので、これまでに行なってきた実験デ-タ-を、総括的な内容にし、平成3年3月18日から25日まで、アメリカ、サウスキャロライナで開催される米国口蓋裂学会で発表する予定である。
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