1988 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト子宮内膜癌細胞におけるステロイドレセプターの機能と構造
Project/Area Number |
63570772
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 芳昭 新潟大学, 医学, 講師 (50092698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 憲一 新潟大学, 医学部, 講師 (10126427)
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Keywords | 子宮内膜 / ステロイドセレプター / Chromatofocusing(CF) / size exclusion chromato graphy(SEC) / 癌 |
Research Abstract |
機能分析よりみた子宮内膜の分析を行った。良性子宮筋腫の内膜と、子宮内膜癌内膜を対照としopen colum chromatofocusing(CF)、high performarce size exclvesion chromatography(HPS EC)、Scatchend 分析(kd)をCFでは良性子宮筋腫ではMo bufferでPH6.3〜6.8にそのピークを示し、U_6bufferではPH7.5〜7.8を示し、アルカリ方向へとそのピークを変化させた。しかし一部症例では、PH5.5〜5.6より4.0〜4.5へと酸性方向へと移動した。これに対して、子宮内膜癌ではPH6.6〜6.8より、4.1〜4.9へと酸性方向へとピークを移動させた。 CFにて得れたピーク分画をPD-10によってbuffer交換し、その100μを使用してHPSECを行った。標準蛋白として、Thyrogloburin Ferritin,Catalase,Aldolaseを用いた。Kavをみると、Moでは子宮筋腫内膜(0,538、0.5576)、子宮内膜癌内膜(0.5576、0.538)であり、標準蛋白曲線と比較してほぼ11〜12×104であった。 U_6では子宮筋腫内膜(0.599、0.599)子宮体癌(0.599、0.618)であり、ほぼ17〜18×104であった(n=2)。MoからU_6bufferに変換すると分子量の減少がみられた。解離定数では子宮看守内膜は4.6×10^<-10>より3.42×10^<-12>までに分布した(2.85±2.47×10^<-11>:n=6)。4.6×10^<-10>を示した症例は41才であり、以後47才までが順次減少した。 子宮体癌内膜ではGradeIが7.8×10^<-10>を示し、GradeIIは2.04×10^<-11>より9.2×10^<-11>までに分布した。子宮体癌全体で2.36±3.66×10^<-10>であった。以上kd、分子量変化に於ては著変がないのに、そのPH表面電荷には条件によって、良性子宮内膜と癌内膜には有意の差が存在することが示唆された。
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Research Products
(1 results)