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1988 Fiscal Year Annual Research Report

子宮頚癌発生過程におけるHPV感染と内因性癌遺伝子発現との関係についての研究

Research Project

Project/Area Number 63570788
Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

杉森 甫  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50038642)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福田 耕一  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (80189943)
林 嘉信  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90156464)
蜂須賀 徹  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70180891)
Keywords子宮頚癌 / HPV / 癌遺伝子 / rasp21 / 免疫組織化学 / インサイトハイブリダイゼンション / フィルターハイブリダイゼイション
Research Abstract

1)摘出子宮または試切標本について、扁平上皮癌に高率に発現されているとされるras遺伝子の産生蛋白であるp21に対して、モノクローナル抗体を利用して、免疫組織化学的研究を行った。抗体はY13-259を用いABC法によった。
子宮頚癌組織において強く陽性所見が認められたのは、32例中6例(18.8%)であった。rasp21陰性26例中骨盤リンパ節転移を認めたものは5例(19.2%)であるのに対し、陽性例では6例中4例(66.7%)と高頻度にリンパ節転移を認めた。そのうち、2例はリンパ節において染色陽性であったが、染色強度は原発巣に比して、やや低下していた。このように、rasp21陽性例では悪性の性格が高く、癌細胞の生物学的悪性度を反映していると考えられた。
2)上記と同一の症例に対し、HPV・DNAのビオチン化試薬を用いてIn situhybridizationを行った。切片の固定、ビオチンの発色などの手技に種々困難な点があり、最近、安定して染色可能になったため、未だ症例数が少く、一定の傾向を得るには至っていない。
3)HPV感染症の有無を簡易検索のしうるFilterhybridizationに着手した。細胞診持取の綿棒をガラスに塗抹後、小試験管内の緩衝液中にて洗い、細胞浮遊液を得る。蛋白分解酵素などを添加して細胞を破壊した後、ナイロンフィルターに濾過させ、DNAを吸着させた。HPV・DNAプローベを用いて、放射性同位元素によりHPVDNAの有無を検索した。現在までのところ、陽性例は強く検出され、
sensitvityは良いが、specificityに問題があるため、手技について検討を続けている。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 杉森甫: 日本臨床細胞学会雑誌. 27. 371-374 (1988)

  • [Publications] 杉森甫: 産科と婦人科. 55. 1907-1910 (1988)

  • [Publications] 杉森甫: 日本医事新報. 3368. 7-12 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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