1988 Fiscal Year Annual Research Report
超音波胎児心拍・陣痛測定モニタによる在宅妊産婦モニタシステムの研究
Project/Area Number |
63570800
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
穂垣 正暢 帝京大学, 医学部産科婦人科学教室, 教授 (60147105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 樹生 帝京大学, 医学部産科婦人科学教室, 講師 (40167721)
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Keywords | Fetal Monitering / Patient's Home Monitoring / Fetal Doppler Signal / Uterine Contraction / Fetal HeartRate / Store-Batch-System / Labor Measurement |
Research Abstract |
1)双方向通信機能をもつ在宅妊婦モニタリングのシステム設計 在宅妊婦を無拘束で胎児心拍計測と子宮収縮測定を行なうシステムを設計した。本システムはアナログ計測と前処理を行なうフロントエンドにA/D変換、メモリー、通信機能、プロッタを附加した簡素な端末と、その入出力を公共通信回線を介して結合する中央処理装置からなる。その特徴は現在の主流となっている患者側端末でデータ処理を行なう分散処理に対し、端末では原データを最小限の前処理を行ったのちに中央に転送する集中処理システムで端末で実時間で採録したデータを100〜150倍の高速伝送したのちに中央のCPUで集中的にバッチ処理する。その結果、処理効率と経済性を確保するとともに、在宅妊婦と多彩な情報交換が可能となった。初年度は全体のシステム設計を行なうとともに、臨床例の胎児ドプラ信号の転送を試みた。2)在宅妊婦のドプラ信号採録用端末の開発 在宅妊婦の胎児ドプラ信号採取用の小型のテレメータ端末を開発した。この端末は85×45×20mmの小型の匡体にドプラフロントエンドとUHF送信部を収容したもので、低消費電力と他機器に対する安全性を実現した。3)転送ドプラ信号の狭帯域化 中央のCPUで高度処理を前提として、胎児心拍計測の品位を劣化させることなく転送信号の狭帯域化の限界値が50Hz前後であることを明らかにした。4)時間軸圧縮機能をもつA/D、D/A変換用ハード及びソフトウエアの開発 高速伝送を可能にするには10〜200倍の時間軸圧縮機能をもつ外付のハードと関連ソフトウエアを開発した。5)臨床データ採録による狭帯域伝送と胎児心拍計測に上記システムの試作が完成したので臨床データにつき各種の前処理回路、テレメーター特性について検討したのち、ドプラ信号の狭帯域転送を試みた。現行の自己相関演算による胎児心拍数計を前提として50Hz以下のバンド巾で良好な記録が得られ、システムの基本が確立した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 穂垣正暢: 第27回日本ME学会.
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[Publications] 穂垣正暢: 第52回日本超音波医学会.
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[Publications] Masanobu Hogaki: 5th ASIA-OCEANIA CONGRESS OF PERINATOLOGY.
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[Publications] Masanobu Hogaki: 1988 WFUMB/AIUM/SDMS Meeting.
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[Publications] 穂垣正暢: 第41回日本産科婦人科学会.
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[Publications] 穂垣正暢: 第54回日本超音波医学会.