1988 Fiscal Year Annual Research Report
斜視患者 外眼筋の病理および機械的特性とその臨床応用
Project/Area Number |
63570840
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
久保田 伸枝 帝京大学, 医学部, 教授 (20082125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井坂 達英 帝京大学, 医学部, 助手 (60193231)
福原 晶子 帝京大学, 医学部, 助手 (00199259)
小池 信宏 帝京大学, 医学部, 助手 (50178175)
石田 俊雄 帝京大学, 医学部, 助手 (30176193)
岩重 博康 帝京大学, 医学部, 助教授 (80082288)
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Keywords | 斜視 / active force / passive force |
Research Abstract |
外眼筋疾患における手術的治療を前提に、筋の等尺性張力(いわゆるactive force)と受動的伸張力(いわゆるpassive force)を検討した。従来の測定装置にさらに改良を加え、斜視患者の手術量定への応用に関する問題点を中心に検討した。測定方法は現在まで行ってきたものと変わっていない。しかし、測定装置は現在まで報告したものよりさらに小型化し、特にpassive forceの測定については一定の速度(10deg./sec.)で牽引できるように改良した。この装置を用いて、正常者、水平斜視、上下斜視患者、また手術後10年以上経過している症例についても検査を行った。この結果、非麻酔性斜視手術前後のactive forceとpassive forceの関係は、短期間では一定の相関が認められた。術後10年以上経過している症例では、麻痺性斜視と類似の傾向がみられた。交代性上斜位を伴う水平斜視と伴わない症例の比較では、現時点では、一定の傾向は内斜視、外斜視ともに認められなかった。片眼の視力障害を伴ういわゆる感覚性外斜視と恒常性外斜視とでは同様の傾向が認められた。本装置はactive force、passive forceの両方の測定に安定した結果が得られる。外眼筋疾患における手術量定のために、active forceとpassive forceの検討は有用である。
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Research Products
(1 results)