1989 Fiscal Year Annual Research Report
無水フッ化水素菌体処理法の酵母および糸状菌遺伝子クロ-ニングへの応用
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63570868
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Research Institution | Medical Research Institute, Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大城 聡 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (30160485)
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Keywords | 無水フッ化水素 / DNA / RNA / 細胞壁 / 糸状菌 / 酵母 |
Research Abstract |
これまでに本抽出法が酵母や糸状菌の細胞壁のみを選択的に破壊し、この方法によってDNAやRNA、酵素タンパク等をintactに生物活性を保持した状態で抽出できることがわかっているので、本年度は本法を用いて糸状菌Chaetomium gracileからデキストラナ-ゼを精製し、そのCDNAのクロ-ニングを試みた。 (1)messenger acted paper法によってpoly(A)RNAを抽出し、immuno-blotによって翻訳産物中にデキストラナ-ゼを見出したので、現在このpoly(A)mRNAを用いてCDNAライブラリ-を作製している所である。 (2)デキストラナ-ゼを精製し、N末端アミノ酸配列の一次構造を検討しているが、その結果、Gly-Val-Gly--であることが判明しているが、特徴的な配列が決定された時点で、この配列を参考にして合成プロ-ブの作成を試みる予定である。 (3)プロトプラスト法が無効な酵母や糸状菌から未知のプラスミドベクタ-のスクリ-ニングを行っているが、未だ見出されておらず、新しく考案されたパワ-ミキサ-抽出法と併せてスクリ-ニングを継続している。
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