1988 Fiscal Year Annual Research Report
歯肉結合組織破壊の指標としてのデルマタン硫酸の評価
Project/Area Number |
63570899
|
Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
岩山 幸雄 朝日大学, 歯学部, 教授 (70028744)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永橋 理宏 朝日大学, 歯学部, 助手
西野 恒理 朝日大学, 歯学部, 助手
村橋 慶宣 朝日大学, 歯学部, 助手
渋谷 俊昭 朝日大学, 歯学部, 助手
|
Keywords | デルマタン硫酸 / グリコサミノグリカン / 歯周結合組織 / 歯肉溝滲出液 / 歯周炎 / エライザ法 |
Research Abstract |
本研究は、歯周組織破壊にともなうグリコサミノグリカン(GAG)の局在性の変化を、結合組織中の主要GAGであるデルマタン硫酸を指標として、モノクロール抗体を用いた免疫組織化学的手法で脱灰標本について観察すること、さらに歯肉溝滲出液と組織破壊上清について、二次元電気泳動ならびに酵素免疫測定法を用いて、歯周炎におけるデルマタン硫酸の動態を明らかにすることを目的としている。 現在までの研究実績として 1)予備実験として、脱灰組織標本への免疫組織学的応用するための固定法は、カルノワ固定または2%グルタルアルデヒド固定が良好であり、脱灰法についてはE.DTA脱灰法が抗原保存に対し良好であることが判った。 2)イヌ健常歯周組織の脱灰標本について検討した結果、デルマタン硫酸およびコンドロイチン硫酸が、骨周囲、セメント質周囲に強陽性所見として認められた。 3)酵素免疫測定法(ELISA法)により、歯肉溝滲出液および歯肉ホモジナイズ上清中にデルマタン硫酸の検出が可能であった。 4)進行した歯周炎患者の歯肉滑滲出液に、二次元電気泳動法を用いた検出法でデルマタン硫酸画分が存在した(第32回春季日本歯周病学会総会、1989年5月、新潟で発表予定)。 現在、イヌに惹起した歯周炎ならびに重度歯周患者の滲出液のデルマタン硫酸を含むGAGの変動について検索中である。
|
Research Products
(1 results)