1989 Fiscal Year Annual Research Report
歯科補綴学教育用システム及び汎用デ-タベ-スの作成
Project/Area Number |
63570914
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
奥野 善彦 大阪大学, 歯学部, 教授 (50028750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 政俊 大阪大学, 歯学部, 助手 (70169118)
前田 芳信 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10144510)
野首 孝祠 大阪大学, 歯学部, 助教授 (80028753)
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Keywords | 補綴学 / 教育用システム / デ-タベ-ス / エキスパ-トシステム / パ-ソナルコンピュ-タ / 光ディスク記憶装置 / 画像デ-タ |
Research Abstract |
本年度は、有床義歯設計に関して不可欠である臨床デ-タベ-スを構築すると共に、前年度に行った研究の内容をさらに充実させ、有床義歯設計に関する教育用システムを実状に即した形に改善し、より広汎な分野にまたがる補綴学的デ-タベ-スを作成するために以下の項目を重点をおいて研究を遂行してきた。 まず、教育用システムの効果的な利用として、臨床デ-タを画像として光ディスクに蓄積しこれまでのシステムと併行して利用できる形とした。このことにより、実際の臨床症例を視覚的な形で利用することができ、学生の理解がより容易になった。 さらに、実際の臨床実習中の学生と臨床実習前の学生に対してシステムを利用させ、その効果的な応用について検討した。その結果、学生教育。卒後研修において、本システムが効果的であることが示唆されたと同時に、システムの実用的運用に関する種々の問題点が明らかとなった。デ-タベ-スの充実とそん汎用化に関しては、単にデ-タベ-スを拡張するばかりでなく、その効果的な蓄積と構築法に関して再検討し、効果的な構築法を確立できるようにした。大型計算機とネットワ-クによるシステム、及び他の各種デ-タベ-スの利用に関しては、さらに検討の余地はあるものの、その移植が容易であることを確認した。今後、利用者が多数に及び同時利用を行う場合には端末の数の増設が必須であると考えられる。 以上のように、本研究はほぼ当初の計画どうり進行したが、今後さらに臨床実習前ならびに実習中の学生教育に本システムとデ-タベ-スを利用し、より効果的なシステムとするための改善、ならびに拡張続ける必要があるものと考えられる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 前田芳信ら: "補綴学教育におけるエキスパ-トシステムの応用第1報:臨床教育における効果的利用について" 日本歯科医学教育学会雑誌. 5. (1990)
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[Publications] 箕浦正孝ら: "歯科補綴学教育におけるエキスパ-トシステムの応用第2報:応用の効果について" 日本歯科医学教育学会雑誌. 6. (1990)
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[Publications] 前田芳信ら: "パ-シャルデンチャ-設計支援システムのためのデ-タベ-スの構築" 大阪大学歯学雑誌. 34(2). 385-391 (1989)
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[Publications] 石井和雄ら: "部分床義歯設計のためのエキスパ-トシステムにおける推論機構について" 大阪大学歯学雑誌. 34(2). 364-369 (1989)
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[Publications] 岡田政俊ら: "光ディスクファイリングシステムを応用した症例管理の現状" ザ・クインテッセンス. 7(7). 1988-1991 (1988)