1988 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト口腔癌における癌遺伝子関連産物の免疫組織化学的及び分子生物学的研究
Project/Area Number |
63570929
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
塩入 重彰 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (90124693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 信夫 東京医科歯科大学, 歯学部・口腔細菌, 教授 (60089951)
塩田 重利 東京医科歯科大学, 歯学部・第一口腔外科, 教授 (70041267)
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Keywords | ヒト口腔癌 / 癌遺伝子 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
1.ヒト口腔癌細胞株及びヒト口腔癌組織における各検索の結果は、以下の通りである。 (1)抗rasp21モノクローナル抗体rp12、rp35を用いて、良性及び悪性のヒト口腔腫瘍組織におけるp21の発現について検索した結果、良性、悪性共に陽性であった。 (2)ヒト口腔扁平上皮癌のリンパ節転移巣から樹立した細胞株において、c-H-rasの13番目のコドンの変異による活性化癌遺伝子の存在、c-erbBI及びc-mycの増幅が同時におきている例を見い出した。 2.各癌遺伝子の培養細胞への導入と検索について (1)既に同定されたヒト活性化c-H-ras-1のプロモータ/エンハンサー領域を除いた29kbSacI断片を、腫瘍ウイルスのプロモーター/エンハンサーの下流に結合したplasmidを作製し、ラット及びマウス培養細胞へ導入した結果、既に同定された以外の別の転写開始部位が上記断片内に存在する可能性が示された。現在、欠失変異体を作製し詳細に解析を進めている。 (2)(1)で作製したplasmidを活性化型c-mycと同時に、ラット及びマウス培養細胞へ導入したところ、フォーカス形成能の上昇が見られた。現在、作製した種々の2.9kb断片について、そのトランスフォーミング能に対し、c-mycの影響もしくはc-mycへの影響を解析中である。
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