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1988 Fiscal Year Annual Research Report

恐怖を抱かせるような学習が脳内カテコルアミン濃度に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 63570934
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

深山 治久  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20189921)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 嶋田 昌彦  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40170948)
Keywords恐怖 / カテコルアミン / ドパミン / ノルエピネフリン / エピネフリン / 学習 / 脳内
Research Abstract

今年度(初年度)はラットに溺水の恐怖を学習させ、溺水した後に断頭して、大脳、下垂体ならびに視床下部のドパミン、ノルエピネフリンおよびエピネフリン3種の各濃度を測定した。同様に、溺水の恐怖を学習させ、断頭直前に四肢を浸水させるのみで、溺水の恐怖を惹起させて上記の脳内の3種のカテコルアミン濃度を測定した。また、対照として恐怖を学習していないラットを同じ条件で断頭し、脳を分離してドパミン、ノルエピネフリンおよびエピネフリン濃度を定量した。
以上の3群の間の差を検討したが、まず、同じ条件でも各個体の差が大きく、脳内の同じ部位でも値は大きく異っていた。したがって、実際に溺水させた群、溺水の恐怖を惹起させた群および対照群の3群間の差は明らかとはならなかった。
このような結果の原因としては、溺水の時間、回数が十分ではなかった、溺水という刺激自体が適切な恐怖を学習させる刺激とはなり得なかった、各群のラットの個体数が十分ではなかった、酵素アイソトープ法を用いた測定方法が正確ではなかったなどが考えられる。これらの原因のうち、酵素アイソトープ法によるドパミン、ノルエピネフリンおよびエピネフリンのカテコルアミン濃度は、研究代表者ならびに研究分担者がこれまでに報告してあるとおり、極めて正確で信頼がおけると考えられる。したがって、以上の実験方法のうち、ラットに学習をさせる方法と個体数が結果に一定の傾向が生じなかった原因と思われる。
来年度には、以上の結果を踏まえ、さらに実験個体数をふやすとともに、予定しているホットプレートによる刺激や尾部をはさむ刺激で脳内カテコルアミン濃度が変動するかを検討する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 深山治久: 日本歯科麻酔学会雑誌. 12. 450-458 (1984)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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