1989 Fiscal Year Annual Research Report
恐怖を抱かせるような学習が脳内カテコ-ルアミン濃度に及ぼす影響
Project/Area Number |
63570934
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
島田 晶彦 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40170948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片倉 伸郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20185804)
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Keywords | 恐怖 / 脳内 / カテコ-ルアミン / ド-パミン / ノルエピネフリン / エピネフリン / 三叉・迷走神経反射 |
Research Abstract |
平成元年度は、ストレスを軽減させる笑気の吸入により、ラットの脳内カテコ-ルアミン濃度がどのように変化するかを調べた。すなわち、ラットに70%笑気・30%酸素を吸入させ断頭し、直ちに脳組織を分離した。分離した脳組織中のド-パミン、ノルエピネフリンおよびエピネフリンの各濃度を測定し、圧縮空気を吸入させた対照群と比較した。 その結果、各個体の差は著しく明らかな変化はみられなかったが、笑気吸入群の視床下部ド-パミン、ノルエピネフリンおよびエピネフリンが対照群と比べ減少する傾向がみられた。 昭和63年度および平成元年度とも、脳内カテコ-ルアミン濃度は非常に個体差が大きく、明らかな差は認められない傾向がうかがわれる。これは、やはりラットのストレスに対する個体差は非常に大きく、また、それによる脳内カテコ-ルアミン濃度の変動も個体差が大きいためだと考える。 平成2年度は、平成元年度の実験結果で、笑気の吸入により各種カテコ-ルアミン濃度が対照群と比べ、減少する傾向が見られた視床下部に注目して実験を行う。自律神経反射の調節に深く関与していると考えられている視床下部に、電気刺激を与え、三叉・迷走神経反射がどのように影響をうけるかを検索する。
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Research Products
(1 results)