1988 Fiscal Year Annual Research Report
歯列・顎骨・顎関節形態の三次元計測法を用いた下顎位の定量的決定に関する研究
Project/Area Number |
63570940
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岩崎 裕一 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (30151723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福富 茂 徳島大学、歯学部附属病院, 助手 (60199247)
佐藤 郁雄 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (90196212)
細木 秀彦 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199502)
上村 修三郎 徳島大学, 歯学部, 教授 (20028799)
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Keywords | 頭部X線規格写真 / 規格断層写真 / 歯列模型 / 顎関節 / 三次元計測 |
Research Abstract |
透視変換による三次元座標再講成法を応用した歯列・顎骨・顎関節形態の三次元計測法を用い、下顎位の定量的決定法を開発することを目的として、以下の研究を実施した。 1.精度向上のための改良。基礎的検討より明かとなった基準点、口腔内・外マーカーの改良、断層面決定器具の製作を行なった。 2.分析上の操作性の向上。 (1)X線フィルム(セファログラム、顎関節断層写真)をレーザーフィルムスキャナーによりデジタル化し、CRTに表示した画像より計測点を入力できるようにした。その際の画像入力法、画像処理による画質改良法、画像データベースの様式を決定した。計測点データはオフラインでパソコンに送り、MS-DOSフォーマットに蓄積できるようにした。 (2)三次元デジタイザーによる歯列模型上の計測点データはオンラインで同様に蓄積可能とした。 (3)購入したセファログラム分析(+模型分析)ソフトウェアで種々の成長・発育の分析を可能とした。さらに、計測点データ・分析結果データとも、購入した統計分析フソトウァアで分析可能とした。 3.統合的計測分析システムの開発のためのコンピュータアルゴリズムの検討。 (1)すでに開発した歯列・顎骨・顎関節形態の三次元計測法と、従来のセファログラム分析法、歯列模型分析法とを統合した総合的分析のためのコンピュータアルゴリズムについて検討した。この際、咬合器分析も組み込み、下顎および下顎頭の適切な位置への誘導を定量的に行える方法について検討した。購入した三次元グラフィックフソトウェアにより、分析結果を表示する方法について検討した。 (2)顎関節形態、顎関節隙の分析に必要な顎関節骨構造の機能に伴うadaptive bone changesについて検討した。 (3)画像計測と模型計測との統合的計測を行うハイブリッド型解析システムへの発展を課題として、さらに本研究の成果を発展させる予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hirokazu IWASAKI: Dentomaxillofacial Radiology. Suppl.10. 49 (1988)
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[Publications] Shusaburo Uemura: Dentomaxillotacial Radiology. Suppl.10. 115 (1988)
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[Publications] Shusaburo Uemura: Oral Radiology. Vol.4. (1988)