1988 Fiscal Year Annual Research Report
HAP、TCP顆粒、フィブリン糊と軟性フッ化樹脂を応用した顎堤脂を応用した顎堤形成に関する研究
Project/Area Number |
63570951
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
瀬戸 皖一 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国佐 一男 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60195469)
笹岡 邦典 鶴見大学, 歯学部, 助手 (10187106)
高田 典彦 鶴見大学, 歯学部, 助手 (10197105)
佐藤 淳一 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70187201)
松本 康博 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (20089395)
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Keywords | EPTFE(GORE-TEX) / 軟性フッ化脂肪 / ヒドロキシアバタイト / 顎堤形成 / フィブリン糊 |
Research Abstract |
家兎にヒドロキシアパタイト、αおよびβTCP顆粒をそれぞれ単独と、フィブリン糊複合体を顎骨骨膜下に埋入、口腔粘膜、骨との組織反応並びに、骨伝導様式を病理組織学的、経時的に観察した。 結果:ヒドロキシアパイト、αおよびβTCP顆粒をそれぞれ単独に埋入した群では、フィブリン糊複合体と比較し、術後1ヶ月の脱灰H・E染色所見で、既に形態が顎骨側に圧平されていたが、複合体では埋入時の円柱状の形態が良く賦与されていた。ヒドロキシアパタイトには術後1ヶ月、3ヶ月ともに粘膜組織に対する反応は認められず、3ヶ月になると顆粒間にわずかに骨の形成が認められた。αTCP顆粒は、術後1ヶ月、3ヶ月ともに著明な炎症性反応は認められ、顆粒間の骨の形成もヒドロキシアパタイトに比較しえなかった。また顆粒自体が崩壊し、周囲には貧食細胞も多数見られた。βTCP顆粒でも、αTCP顆粒に比較すれば軽度であるが、炎症性細胞の浸潤、貧食細胞が見られ、顆粒の崩壊もαTCP程ではないが認められた。骨の形成は、ヒドロキシアパタイトに比較し同等かそれ以上の形成が見られたが、新しく形態賦与した顎提全体に見られる程の骨形成はなかった。ビーグル犬の顎骨に、家兎と同様な実験を行っているが、結果はまだ出ていない。 軟性フッ化樹脂を用い、ビーグル犬の下顎骨の粘膜下に埋入実験を行い、軟組織との親和性について、埋入1ヶ月後に脱灰H・E染色による病理組織学的検討を行った。軟性フッ化樹脂は、0.01〜0.24μmの多忙体で厚さ1mmのものを使用した。 結果:軟性フッ化樹脂周囲には、多数のコラーゲン線維が存在し、軟性フッ化樹脂の中にも多数の線維が入りこんでいた。他に細胞は認められなかった。
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Research Products
(2 results)