1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63570952
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
菊地 厚 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (20064777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 宗孝 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20167539)
塩島 勝 愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (60064888)
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Keywords | 回転パノラマX線撮影法 / 断層域 / MTF |
Research Abstract |
回転パノラマX線撮影における歯列弓全体の断層域について、MTF法による定量的検討を行うための系統的実験方法の確立を本研究の目的としている。本年度に行った実験方法・結果について以下に報告する。 実験方法 実験資料作製 1.フィルムを垂直的、水平的に合わせて2枚設置し、回転ストロボ装置を使用し、一定時間間隔で断続的なX線撮影を行った。 2.上記2枚のフィルムからデシタイザー、パーソナルコンピューターにより線束の角速度、フィルムの移動速度を計測し、歯列弓全体の断層中心位を決定した。 3.スリット設置台を用いて、正中線に対して、X線束が、0度、左右側約15度、30度、50度、70度、90度、100度の計13箇所について、断層中心より一定間隔でフィルム側、X線管側へ移動し、パノラマX線撮影を行った。 4.濃度を強度に変換するために、階談曝射装置を用いて、16段のX線撮影を行った。 実験結果 X線束解析実験から 1.フィルム送り速度は、撮影開始後速やかに増加し、小臼歯部付近より減速し、正中を超えて犬歯部付近から再び増加し、最大値を示す。 2.X線管の角速度は、撮影開始後速やかに増加し、一定範囲内の変動を繰り返し、正中を越えやや増加しながら撮影は終了する。 3.X線管一回転軸間距離は、撮影開始後は、ほとんど変動せず、回転軸の移動が開始すると、増加し始め、正中部で最大値を示し、その後徐々に減少し、開始時とほぼ同値で撮影は終了する。 4.断層治癒の形態は、左右側でやや異っていた。
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