1988 Fiscal Year Annual Research Report
感圧導電フィルムセンサによる口唇機能の定量化に関する研究
Project/Area Number |
63570953
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅原 準二 東北大学, 歯学部, 助手 (00005109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 満彦 東北大学, 歯学部, 助手 (30195044)
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Keywords | 微小圧力分布センサー / 圧力-光変換 / 口唇機能 |
Research Abstract |
初年度の研究目標としては主に口唇の圧力分布測定システムを試作することにあったが、以下のような研究成果が得られたので報告する。 1)口唇閉鎖時の圧力分布測定センサーの原理:透明なアクリル板に光を入射すると全反射を起した光はアクリル板の外部に出ることなくその中を伝播していく。そのアクリル板上に表面に小さな四角錐状の凸部をもつシリコンゴムシートをのせ、圧力をかけると凸部がつぶれ接触面積が拡がる。それによってアクリル板中を伝播してきた光が乱反射をおこし、圧力に比例した光量が外部に射出を測定される。このような原理が微小な口唇圧の測定にも応用が可能であることを実験的に確認した。 2)測定センサーの開発:センサーの基本構造は、(1)OHP用の薄いアセテートフィルム(100μ)、(2)インスタント写真用フィルム(ポラパンCT)、(3)シリコンゴムシート(信越シリコン)から成り、これらを遮光性のある導電シートを用いてディスポーザブルのカートリッジにした。 3)カートリッジの使用方法:カートリッジを上下口唇間にセットし、閉鎖した状態においてカートリッジの一端から光ファイバーを通じ、光を入射する。接触圧に応じて、圧力が光に変換され写真フィルム上に記録される。 4)圧力分布の分析方法:インスタントフィルム上に記録された口唇圧分布影像をイメージスキャナ(エプソンGT3000V)によりコンピュータ(PC-9801)に入力し、画像処理を行い、接触面積の大きさから接触圧力を計算し、それを視覚的にも表示することのできるシステムを開発した。ソフトウェアとしては画像データ入力、個人情報、画像データ処理、各種ハード制御、データの保存/削除、個人北条表示、MAD表示、リスト表示に関するプログラムを独自開発した。 5)症例データの収集:現在までのところ15症例の顎矯正外科症例の術前データの収集を終え、上記システムを用いて分析中である。
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Research Products
(1 results)