1989 Fiscal Year Annual Research Report
X線CT装置による三次元再構築および骨塩定量を用いた成長発育研究
Project/Area Number |
63570971
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大塚 純正 昭和大学, 歯学部, 講師 (80129816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴崎 好伸 昭和大学, 歯学部, 教授 (40014005)
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Keywords | CT / 三次元再構築 / 骨密度 / 成長発育 / 顎骨 / ファントム / 力学的エネルギ- |
Research Abstract |
本年度における研究実績として以下の事項があげられる。 1)頭頚部用骨塩定量ファントムの開発。 2)ファントムのCT値補正精度の確認 3)生体における骨密度変化の計測。 4)生体における三次元的骨密度分布の変化の観察。 まず、1)の頭頚部用骨塩定量ファントムの開発については、前年度より継続して行なわれたが、炭酸カルシウムロッド、ウレタン基材の基礎的なX線減弱性質を確認のうえ、顎骨に適した形状、軟度を持たせることに成功した。そして2)のCT値補正精度についても、材質の均一性、形状によるア-チファクトの除去、適正な断層厚の設定により測定誤差を5%以内に抑えることができた。次に、3)、4)の生体における骨密度変化の観察については、現在資料を集収中である。中間報告として一部の横断的資料の解析結果を発表したが、頭頚部における骨密度は、年令と共に増加し、その三次元的分布を見ても増令的に高密度領域を拡大してきていることが判明した。また、運動機能と骨密度は密接な関係を有していると考えられているが、顎骨においては、とくに咀嚼状態の変化と深く関わっているものと推察された。 したがって、これらの実績をもとにして、今後は以下の事項を追求していく必要があると考えられる。 1)三次元的な力学エネルギ-の分布を計測する。 2)エネルギ-の変動と骨密度の変化とを比較する。
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Research Products
(1 results)