1988 Fiscal Year Annual Research Report
顎機能異常に対する疫学調査及び臨床調査を中心とした矯正学的研究
Project/Area Number |
63570972
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
茂木 悦子 東京歯科大学, 矯正学教室, 助手 (50147253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 晴代 東京歯科大学, 矯正学教室, 助手 (30174163)
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Keywords | 顎機能異常 / 矯正治療 / 疫学調査 / 臨床調査 / SAMシステム / 顎関節X線診査 |
Research Abstract |
日矯誌47巻3号(昭和63年10月)において、以下の2編、"顎機能異常についての矯正学的研究ー第1報小学、中学、高校生の疫学調査ー"、"ー第2報矯正患者における臨床調査ー"を紙上発表した。この2編は本研究の基本となるもので、矯正治療が顎機能異常の治療法のひとつにあげられている反面顎機能異常の原因のひとつにも考えられている現在の状況を両側面から細部に渡って調査する計画である。すでに学会発表済みの、"混合歯列期における反対咬合者の治療前後の下顎頭位について"(混合歯列期に行なった矯正治療の経過を頚頭蓋法による顎関節X線規格写真により観察し、顎発育に良好な影響を与えたものと考えられた)、"矯正治療に関連した顎機能異常発現について"(矯正治療後短期間で症状発現をみた症例の分析より、診断上いくつかの示唆があった)の2編は紙上発表予定である。また口腔外科の協力のもと、矯正治療経験を有する顎関節症患者に対してのアンケート調査の結果を2nd International Congress of Japan Orthodontic Society。東歯学会(昭和63年)において発表し、顎関節学会(平成元年7月)にも発表予定であるが、この調査から不充分な矯正治療による咬合不良が顎機能異常の一因と考えられた。また矯正治療が、顎機能異常の治療法として有効であった症例報告をするとともに、この点について検査確認するため、当初の計画であった機能的検査の充実をはかるためのSAMシステムの導入についてはデータファイル作製のためのソフトを(株)日本ユニコムに発注し、本年6月には完成予定であり、このためのデータ(正常咬合者10名、矯正治療終了者10名)は採得中である。これは本年度日本矯正歯科学会に発表予定である。また。疫学調査の一環として、まだ行なっていない小学生以下の調査については、長崎大学歯学部小児歯科学教室の協力も得、調査をすすめている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 茂木悦子、宮崎晴代、小倉公、小西晴美、瀬端正之: 日本矯正歯科学会雑誌. 47. 579-589 (1988)
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[Publications] 宮崎晴代、茂木悦子、久保木裕子、朴仁権、小西晴美、瀬端正之: 日本矯正歯科学会雑誌. 47. 590-600 (1988)
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[Publications] Motegi,E.,et.al.: American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics.
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[Publications] Miyazaki,H.,et.al.: American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics.
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[Publications] 飯島なおみ、茂木悦子 他: 日本矯正歯科学会雑誌.
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[Publications] 小西晴美、茂木悦子、宮崎晴代 他: 日本矯正歯科学会雑誌.
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[Publications] Kouyama,K.;Motegi,E;Miyazaki,H,et.al.: American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics.