1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63571008
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
星野 修 東京理科大学, 薬学部, 教授 (40084420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 弘道 東京理科大学, 薬学部, 助手 (10177107)
原 博 東京理科大学, 薬学部, 講師 (50096715)
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Keywords | 6-ヒドロキシ-2、2-ジメチル-2-シラテトラリン / 7-ヒドロキシ-2,2ージメチル-2-シラテトラリン / 2,2-ジメチル-2-シラテトラリン / 三臭化ホウ酸 / エ-テル開裂反応 / 酸化反応 / アルキル化反応 |
Research Abstract |
1.フェノ-ル性水酸基を有する2-シラテトラリン類の合成:メタ-メトキシベンジルクロリドから容易に導びかれる7-メトキシ-2-シラテトラリンを、塩化メチレン中三臭化フッ素と室温で反応させると、対応する7-ヒドロキ体が好収率で得られた。同様にして6-メトキシあるいは6,7-ジメトキシ-2-シラテトラリンから6-ヒドロキシあるいは6,7-ジヒドロキシ体が合成された。一方、上記7-メトキシ体を、塩化アルミニウムの存在下、エチルメルカプタンと反応させると、メトキシ基とシラシクロヘキサン環の両方共開裂したフェノ-ル体が生成した。また、三塩化ホウ素では反応は進行しなかった。 2.酸素官能基を有する2-シラテトラリン類の反応:(1)酸化:メトキシ体と2.3-ジクロロ-5.6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノンとの反応は、原料回収に終ったが、無水クロム酸との反応はシラシクロヘキサン環が開裂した成績体を与えた。また、ヒドロキ体の四酢酸鉛との反応は、テトラロ-ルの場合と異なり、複雑な反応混合物を与えた。(2)アルキル化:塩基存在下、7-メトキシ体のアルキル化は1-アルキル体を与えたが、6-メトキシ体では反応は進行しなかった。 3.2-シラテトラリンの反応:ルイス酸の存在下、2-シラテトラリンと無水酢酸との反応は対応する6-アセチル体を与えた。また、コリパリンのパラキノ-ルアセタトとの同様な反応では、6-(8-イソキノリル)-2-シラテトラリンが生成した。
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