1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63571110
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
臼井 敏明 長崎大学, 医学部, 教授 (90032127)
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Keywords | 臨床検査システム / シミュレーション |
Research Abstract |
医療技術の進展と共に、臨床検査室における分析機器の導入およびシステム構成は次第に複雑化し、その適正な運用は次第に困難になりつつある。このような現状において、本研究では分析機器およびシステム導入に先立ってコンピュータで検査業務をシミュレーションし、目的のシステムを導入した場合の運用状況を前もって予測することにより、最良の分析機器およびシステムの導入を計ろうとするものである。 今回は比較的単純なモデルとして、生化学多項目自動分析装置、電解質自動測定装置および全自動電気泳動装置の導入における運用状況をシミュレーションし、長崎大学における業務の流れの状況、例えば検体の受付、分析業務の分担等を考慮にいれて、新しく導入する全自動生化学自動分析システムにおける最適な機器を導入するよう試みた。このシミュレーションにあたってはいろいろなパラメータを設定し、そのパラメータを変更することによって各部所における人員配置、検体の流れ、業務の終了時間等が記録されると共に、突発的な分析機器の故障によってこの流れがどの様に変わるかをシミュレーションした。その結果長崎大学検査部の生化学業務において導入する多項目自動分析装置は、現在市販されている最大級の分析装置(36項目1時間300検体分析)を導入するよりも、その半分の能力の機器を2台挿入した方が運用上好ましいことが分かり、実際にそのような導入を行って現在まで円滑な運営を行っている。 本業績は昭和63年度日本臨床検査自動化学会および医療情報学会に報告し、論文として日本臨床検査自動化学会誌に投稿印刷中である。
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Research Products
(1 results)