1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63571110
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
臼井 敏明 長崎大学, 医学部, 教授 (90032127)
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Keywords | 臨床検査 / 検査業務 / シミュレ-ション / コンピュ-タ・シミュレ-ション |
Research Abstract |
〈本年度の目標〉 前年度までは臨床検査システム運用の基本デ-タとして作業流れ図の作成と、それを制御する各種のパラメ-タを設定し、これらのパラメ-タに従ってコンピュ-タシミュレ-ションでどの様に業務が進行するかを観察した。本年度の計画としては、この業務進行に更に人的配置のためのプログラムを追加し、そのシミュレ-ションに従って実際の業務の進行状況と比較してプログラムの有効性を調べる。 〈実績概要〉 前年度までのプログラムを完成し学術誌に発表すると共に、このプログラムに人的配置をどの様に行うかについて調査を行った。人の流れは機械の運転および検体、試薬の流れと異なり、非常に複雑な動きを行う。各検査技師は単一業務に専任することなく、多様な業務に分散するため、人的配置をパラメ-タとして設定することは著しく困難であり、それによって推定される必要人員数は現状の運用より多人数を要し、必ずしも効率のよいシミュレ-ションを行うことは困難であった。試薬の流通に関しては比較的容易に計算できるが、使用する検査の自動分析装置で使用する試薬が100種類を越え、それぞれにパラメ-タを与えることは煩雑すぎる。従って試薬を各機種ごとに全体をバッチ処理的に考慮し、概略の値で作業運営にどの様に試薬が関与するかを推定することが出来た。この結果機械運用だけを見た場合には自動分析装置2台によるパラレル運用が理想的とされていたが、試薬の使用量を考慮する場合に単一分析機使用の方が効率がよい。但しこれによって分析速度が低下し、患者サ-ビスが劣化するきらいがある。
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Research Products
(2 results)