1988 Fiscal Year Annual Research Report
重症合併症を持つ在宅糖尿病患者の実態調査と支援システムにおける看護の役割
Project/Area Number |
63571120
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Research Institution | Jichi Medical School, School of Nursing |
Principal Investigator |
江川 隆子 自治医科大学, 看護短期大学, 講師 (40193990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葛谷 健 自治医科大学, 医学部, 教授 (80048959)
小幡 セイ 自治医科大学, 看護短期大学, 助手 (60194619)
横手 芳恵 自治医科大学, 看護短期大学, 助教授 (80200905)
松田 文子 自治医科大学, 看護短期大学, 教授 (70048990)
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Keywords | 重症合併症 / 在宅糖尿病患者 / 支援システム / 看護の役割 |
Research Abstract |
重症糖尿病患者の在宅における支援システムと看護援助のあり方を検討するために、47名の重症糖尿病患者(視力障害、腎透析)を対象に面接調査法を用いて実態調査を行った。その結果次のことが明らかになった。 1.自己管理、通院、食事療法、インスリン治療においても、家族の援助が最も必要である。 2.発病後、職業を変更した人は対象者の63%であった。 3.糖尿病の初回教育の場所は、入院中が最も多かった。 4.初回の指導者は、医師が最も多く、全体の80%であった。 5.教育内容は疾病についてが主で、二活指導は少い。 6.継続教育として、初回教育から1年以内に再度指導を受けたと答えた人は少数であった。 以上の結果から、現在看護婦が行っている患者教育のあり方や教育内容、継続教育についても研究していく必要性が明らかになった。 そこで、さらに実態調査の結果を、1)教育の回数と実行性との関連、2)教育の内容と現在の患者の自己管理の状況および信念との関連、3)家族の支援状況と患者の状態や信念との関連、また4)患者の自己管理の状況と患者の病気や治療に対する信念との関連などについて分析を行っているところである。 平成元年度は、これらの分析に基づいて、重症糖尿病患者のソーシャルサポートシステムのあり方を検討していく。さらに、患者の自己管理に効果的なプログラムの作成をしていく予定である。そのために、実際に地域において、糖尿病患者教育を行っているプログラムを見学し、情報収集するために、オーストラリアのジメント博士を訪ねる計画をしている。
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