1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63580005
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
坂上 幸男 岐阜大学, 工学部, 教授 (90043463)
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Keywords | レーザー核融合 / ペレット / 磁気浮遊 |
Research Abstract |
1.コンピュータ制御によるペレットの磁気懸架システムの完成 (1)He-Neレーザー、レンズおよび太陽電池からなるペレット測定系、および磁気懸架用の電磁石を駆動する電子回路を設計、製作した。 (2)ペレットの静的保持システムの制御プログラムの開発。現在と過去のペレットの位置から未来のペレットの位置を予測する。さらに進み位相補償計算を行って電磁石を駆動する。 2.磁気懸架における初期設定原理の開発と初期設定機構の組み込み スピーカをペレットの共鳴周波数で駆動させ、スピーカの振動によりペレットを振動させて初期設定を行った。 3.初期設定装置の性能評価 (1)初期設定の可能条件を求めた。スピーカの駆動電圧の最適値は0.6Vであり、コイル電流が160mA以下懸架距離が4.6mm以下の時が初期設定の可能条件である。このとき安定に懸架できる。 (2)大型ガラスレーザー 「HALNA」 の真空チャンバーで2.5×10^<-2>Torrでの真空中での磁気懸架実験を行い、懸架距離4.2mmを達成した。 4.成果。以下に示すように本年度の計画目標を達成することができた。 (1)制御回路の完成 達成:コンピュータ制御 (2)懸架距離の長距離化 達成:8mm (3)横方向安定化緩和時間の短縮 達成:±3.8μm (4)初期設定方法の開発 達成:スピーカによる遠隔操作 (5)レーザー照射可能立体核の拡大 達成:左レンズ 18mstr 右レンズ 7mstr 電磁石 670mstr (6)ガラスレーザー「HALNA」によるレーザー照射実験 計画中 (7)コーティング膜厚の薄膜化 達成:0.2μm
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