1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63580032
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Research Institution | CHUBU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉村 ミツ 中部大学, 経営情報学部, 助教授 (60109311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 イサオ 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30010797)
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Keywords | 筆跡 / 個人識別 / 手書き文字 / 筆者識別 / 局所円弧パタ-ン法 / 特徴抽出 |
Research Abstract |
1.イメ-ジスキャナ-から文字デ-タを読み取り文字単位でフロッピ-に格納できるようにした。即ち、イメ-ジスキャナ-から文字シ-ト毎高速に読み取りファイル化し、必要に応じて対話的に1文字ずつ切り出し、ノイズ処理、位置大きさの正規化後、改めてファイル化した。 2.個人性の図表現を試みた。パソコンのグラフィックス機能を利用して指定する円孤により文字の湾曲性を調べ、カラ-表示を行った。今後対話的に行い、手書き文字の解析に役立てたい。 3.メニュ-形式による小規模筆者識別実験システムを作成した。円孤パタ-ン法の小規模化改良版である局所円弧パタ法と加重方法指数ヒストグラム法の2つの筆者識別法について、それぞれ特徴抽出部、辞書作成部,識別部にわけて移植し、メニュ-形式により選択する小規模識別システムを作成した。MS-DOS上のソフトウェアmsfortranにはメモリ-制限があるので、今後はワ-クステ-ションで実現すべきであろう。 4.研究成果を会計機関で発表した。“筆者認識技術の最近の動向"を依頼されて電子情報通信学会誌の1989年7月号に、円弧パタ-ン法をまとめた“相似パタ-ンの頻度による筆者識別"を電子情報通信学会論文誌D2の1989年12月号にそれぞれ発表した。また局所円弧パタ-ン法を用いた、“一般文によるオフライン筆者照合"“一般文によるオフライン筆者認識"をそれぞれ、1990年3月の電子情報通信学会春期大会、1990年3月の電子情報通信学会技術研究会で口頭発表の予定である。口頭発表の内容はいずれ論文にまとめて投稿する予定である。なお論文を日本の筆跡審理者黒田正典氏に送り、文字の個人性を直線ではなく円弧で捉えたことに関して、評価を受けた。
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