1988 Fiscal Year Annual Research Report
赤外眼底画像処理による立体知覚時眼球輻輳運動の訂測
Project/Area Number |
63580033
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Research Institution | Osaka Electro-Communication Junior College |
Principal Investigator |
河合 秀夫 大阪電気通信大学, 短期大学部, 助教授 (80124767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 進一 大阪大学, 医学部, 教授 (30029540)
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Keywords | 赤外眼底画像 / 立体知覚 / 輻輳運動 / 眼球運動 / ランダムドット・ステレオグラム / 画像処理 / 赤外線テレビジョン眼底カメラ / 立体保持 |
Research Abstract |
63年度の計画に添って、効率アップのため本質は変ず、部分的に多少の変更を行いながら研究を遂行した。総合的には、RDS(ランダムドット・ステレオグラム)を用いて立体知覚のメカニズムを眼球運動の立場から解析するための環境づくり、有効なデータの収集を行った。 1.環境づくりとして(1)今までRDSパターンは既存のものをスライド等に焼付けて使用していたため、興味ある実験ができなかった。画像処理装置(EXCELーII)が入手できたため、装置内のRGB専用ルックアツプテーブルの変更(変更ソフトを作成した)により、各種RDSパターンの作成が容易になり、動画RDSパターンまでもが作成できるようになった。(2)赤外線テレビジョン両眼眼底カメラとEXCELーIIとの一体化を行った。(3)当初計画していた眼球運動計測は、画像処理ソフトを用いて視神経乳頭を検出する計画であったがEXCELーIIが使用可能となったため、今後の効率アップを考え、処理アルゴリズムを多少変更して作成している。(今年度実施計画(3)参照) 2.データ収集として、(1)順次、異なった4種類のRDSパターンと、その各パターン間に雑音パターンを挿入して時系列的に呈示した時の知覚実験(各呈示時間を変化させる)、(2)高速に順次4種類のRDSパターンを呈示した後に、種類の異なった雑音パターンを呈示時間を変化させて行ったときの知覚実験、(3)凸凹両方を含むRDSパターンで(1)、(2)の知覚実験、などを行った(すべてVTRテープに記録し、その中で興味あるデータを光ディスクに格納)。その結果、例えば、立体知覚時間、RDSパターンの種類による知覚の容易さ、左右の視力差と知覚時間との関係などの解明が予測できるぐらいの結果が得られた。(今年度実施計画(1)(2)(4)参照)1年度はこの結果(データ)をもとに、立体視と眼球運動との関係を定量的に計測し、本研究の目的を達成する。
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[Publications] 大野修司: 電気関係学会中国支部連合大会講演論文集no.102317. 39. 195 (1988)
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[Publications] (Hideo Kawai): Frontiers in Medical & Biological Engneering. (1989)
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[Publications] 河合秀夫: 日本ME学会大会論文集. 27. (1989)