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1989 Fiscal Year Annual Research Report

被服による皮膚面の圧迫とすべり摩擦

Research Project

Project/Area Number 63580066
Research InstitutionKyoritsu Women's University

Principal Investigator

小林 茂雄  共立女子大学, 家政学部, 教授 (90137943)

Keywords被服 / シミュレ-タ- / 布地 / 皮膚 / 圧迫力 / すべり摩擦
Research Abstract

前年度に試作した圧迫・摩擦シミュレ-タ-装置を用いて、負荷重状態における疑似皮膚面と布地とのすべり摩擦について実験を進めた。この場合、疑似皮膚面には前年度の予備実験をもとに、皮膚面の表面性状をシミュレ-トするために皮革材を用い、また、皮膚面の圧縮性をシミュレ-トするためにフォ-ム材を用い、皮革材とフォ-ム材の組合せにより皮膚面をシミュレ-トさせた。圧迫・摩擦シミュレ-タ-装置による実験は、(1)すべり摩擦に対する負荷重の影響、(2)すべり摩擦に対するすべり速度の影響、(3)すべり摩擦に対する水分の影響、などの点から検討した。
すべり摩擦に対する水分の影響を調べるために、当初はぬれ機構を試作付設し実験を進める計画であったが、乾湿の両状態を同一条件で実験する方が好都合なことから、試料台及び試料取付機構を防錆対策から部分的に改造した。
圧迫・摩擦シミュレ-タ-による実験を通して、次のことが明らかになった。圧迫荷重を増大することにより、疑似皮膚面と布面のすべり摩擦力は増大するが、特に疑似皮膚面の圧縮性に左右される。また、すべり摩擦力の増大の程度は布の構造(織密度や組織)、表面特性(あらさや摩擦)、含水状態により異なるが、特に表面あらさに左右される。シミュレ-タ-装置による実験と、実際の人体皮膚面上での関係についてはさらに検討を進めることが必要であるが、本実験の結果からは皮膚面の圧縮性がすべり摩擦に大きく関係するといえる。従って、皮膚の床ずれ現象を考えるとき、この圧縮性の影響を緩和させる手段が必要であると考えられる。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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