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1989 Fiscal Year Annual Research Report

枯葉剤を中心とした生物兵器の現代史

Research Project

Project/Area Number 63580079
Research InstitutionKanagawa University

Principal Investigator

常石 敬一  神奈川大学, 経営学部, 教授 (00039786)

Keywords生物兵器 / 化学兵器 / 戦争と科学者 / 戦争と科学 / ベトナム戦争 / 朝鮮戦争 / 枯葉剤 / 科学と社会
Research Abstract

本年度は、1989年夏にアメリカ国立公文書館において新たに収集した資料の分析、および旧日本軍の生物兵器部隊関係者の面接調査を主に行った。
アメリカ軍が朝鮮戦争において生物兵器を使用したかどうかは未だ不明である。ヴェトナム戦争においてエイジェント・オレンジという枯葉剤使用したことは明らかだが、その使用に至るまでの経緯についてはまだはっきりしていない。つまり、アメリカ軍が生物化学兵器を使用するについての段取りはこれまで分かっていなかったということができる。ところが1988年度に入手し分析していた資料を通じ、1944年から45年にかけて日本が化学兵器を使用した場合を想定して、報復のための化学兵器使用のシナリオが存在することが分かった。それは統合参謀本部(JCS)の一連の文書である。この文書に行き着いたことが本研究の一大成果である。
この一連の文書によると、アメリカ軍は日本軍の生物化学兵器の使用とは全く比較にならない大規模な準備の下でそれらの使用を考えていたことが判明した。この時の準備状況を明確に把握することで、アメリカ軍がどんな準備の下で生物化学兵器を使用しようとするかが分かる。現在この時の準備状況と、未だ解明されていない、中国・北朝鮮の主張、すなわちアメリカ軍が朝鮮戦争時に生物兵器を使用したという主張が提起された前後の、アメリカ軍の状況とを比較検討している。
1947年のアメリカ軍の文書によれば、金沢で旧日本軍の人体実験標本を多数入手している。この真偽を確認するため、石井部隊から1944年に金沢医大に転任した医学者に関して面接調査を行い、確認した。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Kei-ichi TSUNEICHI: "Evidence Demands Closer Scrutiny" Japan Quarterly. 26. 335-337 (1989)

  • [Publications] 常石敬一: "消えた細菌戦部隊-増補版" 海鳴社, 268 (1989)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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