人体組織中の^<210>Pb-^<210>Poに関する研究

1988 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 63580162
• Research Institution: Kanazawa University
• Principal Investigator: 山本 政儀 金沢大学, 理学部, 助手 (10121295)
• Keywords: 人体組織 / 鉛-210 / ポロニウム-210

Research Abstract

人体組織中の^<210>Pbおよび^<210>Poの正確な分析・測定法を開発し、各組織別の濃度と分布、更に^<210>Pbと^<210>Poの量比を検討した。試料は1987〜1988年に新潟県立癌センターから入手した25例(年齢70±10才)の剖検体から摘出した肝、腎、骨、脾、膵、筋肉、生殖腺など計120件を用いた。^<210>Pb,^<210>Poの分析・測定法の概要は右図に示すとうりである。表1にこれまでに測定した臓器の^<210>Po,^<210>Pb,およびそれらの放射能比を示す。^<210>Po,^<210>Pb濃度は、肝、腎、骨が他の臓器と比べて特に高い。^<210>Po/^<210>Pb比は骨では1前後であるが、肝、腎では約3であり、^<210>Poをより多く蓄積している。表2に^<210>Pbと^<210>Poの臓器別含有量の%、および身体付加量を示したが、現在更に分析を継続しており、内部被ばく線量などを評価していきたい。

Research Products

• [Publications] Takizawa,Y.;ZHAO,L.;YAMAMOTO,M.;ABE,T.;UENO,K.: J.Radioanal.Nucl.Chem.,1989.
• [Publications] YAMAMOTO,M.;UENO,K.;KAWAMURA,H.: J.Environ.Radioactivity,.