1988 Fiscal Year Annual Research Report
埋立地における地盤沈下を考慮した諸施設の耐震化システム
Project/Area Number |
63601029
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
安田 進 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90192385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 文夫 日本工業大学, 工学部, 助教授 (60101200)
板橋 一雄 名城大学, 理工学部, 講師 (30109269)
安原 一哉 西日本工業大学, 工学部, 教授 (20069826)
陶野 郁雄 国立公害研究所, 水理土壌環境部, 室長 (00016479)
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Keywords | 埋立地 / 地震 / 地盤沈下 / 耐震設計 / 液状化 |
Research Abstract |
埋立地では常時から圧密沈下が進行している事が多く、クイ基礎の抜けあがりや埋設物への過大な応力集中等、地震動に対して諸施設が被害を受け易くなっていると推定される。このことと埋立地の地震応答特性、液状化特性などを調べるため、昨年度から研究を行なってきている。 本年度行なった主な研究成果を示すと以下のようになる。 (1)昭和62年末に発生した千葉県東方沖地震による東京湾岸の埋立地での液状化発生特性を調べた。その結果、ほとんどの地点で液状化は埋立土層内のみで発生していたことや、その液状化層厚は厚くなく構造物に被害を与えるほどのものではなかったことが明らかとなった。また、これらの地点では従来液状化しにくいと考えられていた細粒のシルト質砂が液状化したが、その理由について明らかにした。この地震では、その他に、地盤沈下が生じていたために構造物が被害を受けたケースが、三浦半島と成東町で見出された。これについて詳細に調べたところ、前者では水道管などの埋設管が、また後者では建築物が被害を受けていたことが明らかにされた。 (2)埋立土の液状化特性を調べるため、種々の埋立材料を収集し、室内動的実験を行なった。その結果、同様な堆積方法をとっても材料により液状化強度が異なってくること、特にシラスは他より大幅に異なることなどが明らかにされた。この他、粘性土の動的強度や変形特性についても室内動的実験によっていくつかの特性を明らかにした。 (3)東京湾の埋立地を対象にし、多くの地点で地震応答解析を行なって、地震時の地盤の応答性に関して検討を行なった。その結果、埋立地は沖積低地などに比べて一般に応答が大きいこと、また、埋立材料により応答も異なることが明らかにされた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 安田進: 日本自然災害学会学術講演会講演集. 7. 44-45 (1988)
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[Publications] 平尾和年: 土の非排水繰返し試験に関するシンポジウム発表論文集(土質工学会). 113-118 (1988)
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[Publications] 安田進: 地盤と土構造物の地震時の挙動に関するシンポジウム発表論文集(土質工学会). 151-158 (1989)
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[Publications] 安原一哉: 土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 476-477 (1989)
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[Publications] 安田進: 土質工学研究発表会講演集. 24. (1989)
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[Publications] 安田進: 土質工学研究発表会講演集. 24. (1989)