1988 Fiscal Year Annual Research Report
新規スピロ環状モノマー類の合成・重合及びその機能評価
Project/Area Number |
63604533
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
遠藤 剛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40016738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横澤 勉 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (80182690)
高田 十志和 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40179445)
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Keywords | 精密成型機能 / 非収縮性材料 / スピロ環状モノマー / カチオン開環重合 / エポキシ化合物 / 体積収縮 / スピロオルトカーボナート |
Research Abstract |
種々の機能をもつ分子、高分子、材料に関する研究が盛んであるが、本研究では「精密成型機能」をとり上げ、重合、硬化時に収縮しない新しいタイプのスピロ環状モノマーの合成とその機能評価を行った。 1.(1)ニトロトルエン類から容易に合成されるニトロフェニル基を持つジオールを用いて、高い極性と大きな比重を有する新しいSOCを合成し、その重合と重合時の体積変化を検討した結果、他のSOCと同様の条件下同様のポリマーが得られ、しかもその際10%近い体積膨張を示すことがわかった。(2)これまで体積膨張を示すSOCは六員環のものに限られていたが、七員環のSOCでもベンゾ型にすることにより重合時に体積膨張を示すことを明らかにした。すなわち、七員環SOCの3,4-10,11-ジベンゾ体及びジシクロヘキシル体を合成し、それらのカチオン開環重合を検討した結果、ベンゾ型SOCにおいてのみ、小分子の脱離を伴うことなく重合が進行し、約7%の体積膨張を伴ってポリマーを与えた。(3)ヘテロ原子置換のSOCとして、すべての酸素原子を硫黄原子で置き換えたSTOCを合成し、環員数と重合性の関係について検討した。また、効率よく開環する七員環STOCについてそのポリマー構造を詳細に検討し、三つの異なるセグメントから構成されていることを明らかにした。また、七員環SOCと同様に、3,4-10,11-ジベンゾ体七員環STOCを合成し、そのカチオン重合を検討した結果、効率よくSOCと同様のポリチオエーテル・トリチオカーボナートを生成することもわかった。2.エポキシ化合物の重合時の体積収縮をSOC添加によりコントロールすることを目的として、フェニルグリシジルエーテル及びビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いてSOCとの共重合を検討した結果、効率よく共重合が進行し、その際の体積変化はSOCの添加量により容易に制御され得ることを見い出した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 遠藤剛: 塗装工学. 23. 72-79 (1988)
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[Publications] Toshikazu,Takata: Macromolecules. 21. 900-904 (1988)
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[Publications] Takeshi,Endo: Macromolecules. 21. 1186-1187 (1988)
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[Publications] Toshikazu,Takata: Macromolecules. 21. 2314-2318 (1988)
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[Publications] Hirotaka,Tagoshi: J.Polym.Sci.,Part C:Polym.Lett.26. 77-81 (1988)
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[Publications] Takeshi,Endo: J.Polym.Sci.,Part C:Polym.Lett.26. 517-520 (1988)