1988 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの経済的・社会的発展と近代化に関する比較研究
Project/Area Number |
63605003
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中嶋 嶺雄 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80014447)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪口 孝 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30053698)
渡辺 利夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (80064088)
飯田 経夫 名古屋大学, 経済学部, 教授 (70022449)
加地 伸行 大阪大学, 文学部, 教授 (40022363)
松本 三郎 慶応義塾大学, 法学部, 教授 (80051225)
|
Keywords | 儒教文化圏 / NIES / 近代化 |
Research Abstract |
本研プロジェクト発足後、わが国内外で、東アジアの経済的・社会的発展とその文化的・歴史的背景との関連を探ろうとする類似の研究企画があちこちで出はじめている。我々の研究計画の先見性が改めて裏付けられたように思う。我々はこの研究分野におけるパイオニアとして、国内外の多大な期待に応えるべく、この一年間も充実した研究活動を地道に行ってきた。 去る9月16日から18日には、大磯プリンスホテルで第二回全体会議を開催し、研究参加者、ゲスト、一般参加者を合わせ約100名の熱心なご参加をいただき、共同研究の中間報告を行った。各班代表者の報告では個々の研究者が昨年に比べ、一段と問題意識を深めていることが確認された。また、外国人ゲストとして中国、韓国、ソ連、オーストラリアから第一線の学者をお招きし、議論をいっそう活性化していただいた。 各研究班をまとめる総括班は、この一年間に合計4回の打ち合わせ会を行い、その都度、各班の研究の進展状況が報告された。全班この一年間に、数次の自主的な研究会をもち、問題意識の深化をはかっていることが確認された。また、テーマの隣接する研究班同士、あるいは計画班と公募班同士が、合同の研究会を行って成果と情報の交流を深めた。計画研究班によっては、いち早く研究の中間報告を出版公表することもなされた。 総括班からは、研究計画一部変更申請の承認を得て、中嶋嶺雄、松本三郎、渡辺利夫の三名が海外研究機関との連絡調整および研究動向の調査に赴いた。その調査結果の一端は、第四回総括班打ち合わせ会で披瀝され、海外の最新の研究動向に関する総括班メンバー共同の知見を高めるのに有益であった。
|
Research Products
(11 results)
-
[Publications] 今冨正己: 東洋大学アジア・アフリカ文化研究所年報. 23号. (1989)
-
[Publications] 岡部達味: 東京都立大学法学会雑誌. 29. 11-36 (1988)
-
[Publications] 猪口孝: レヴァイアサン. 3. 7-32 (1988)
-
[Publications] 安場保吉: Osaka Economic Papers. 38ー3.4. (1989)
-
[Publications] 中嶋嶺雄: "中ソの戦略・日本の選択" PHP研究所, 1-246 (1988)
-
[Publications] 中嶋嶺雄: "地域研究の現在" 大修館書店, 1-385 (1989)
-
[Publications] 加地伸行: "韓非子" 講談社, 1-232 (1989)
-
[Publications] 飯田経夫: "鏡のなかの「豊かさ」" 筑摩書房, 1-205 (1988)
-
[Publications] 渡辺利夫: "西太平洋の時代ーアジア新" 文藝春秋, 1-229 (1989)
-
[Publications] 岡部達味 共著: "アジアにおける国民統合" 東京大学出版会, (1988)
-
[Publications] 猪口孝: "The Political Economy of Japan Vol.2:The Changing International Context" Stanford University Press, 1-586 (1988)