1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63605008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
安場 保吉 大阪大学, 経済学部, 教授 (80028034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野沢 純 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10169344)
猪口 邦子 上智大学, 法学部, 助教授 (40138376)
小浪 光 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10014424)
南 亮進 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80017657)
香西 泰 日本経済研究センター, 理事長 (00143678)
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Keywords | 教育 / 訓練 / 研究開発 / 技術移転 / 経済発展 / 所得分配 / 直接投資 / 政治的要因 / 文化的要因 |
Research Abstract |
本年度は現地調査はなく、各自文献研究を行い、資料蒐集につとめた。また二回に亙って班の研究会を行った。安場は東アジア東南アジアについての調査を行い、とくにASEANの現状を分析した。ASEAN諸国は世界不況のため1985年に経済成長が鈍化していたが、その後成長力をとりもどし、1988年には5ー10%程度の成長を実現した。なかでもタイの成長は目覚ましく成長率は10%を超えたが、良好な治安、労働力の質の向上、輸出の伸長へ日本と台湾を中心とする外資の進出その要因であった。小野沢もNIEsaASEAN諸国への投資に注目したが日本やアメリカからの投資に比べるとNIEへの直接投資は小規模でかつ労働集約的であり、輸出や雇用の創出に貢献していることが注目される。南は前年度に行った中国の自動車工業の発展についての研究を進め、『アジア経済』に論文の形で発表した。香西はアジアにおける経済発展と所得分配の研究を進め、経済発展の頭初には発展とともに所得分配は不平等化するが、ある段階を過ぎると平等化に向うというクズネック〓〓が妥当するのではないかと示唆した。 最後に今後の計画としては、アジアにおける技術移転と経済発展というテーマで共同研究をやることを決めた。安場は教育・訓練・研究開発、香西は所得分配、南は中国への技術移転、小野沢は直接投資、猪口は政治的要因と経済発展、小浪は文化的要因と経済発展というテーマを分担することになった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] YASUBA,Yasukichi: Osaka Economic Popers. 38. (1988)
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[Publications] YASUBA,Yasukichi: Osaka Economic Poaers. 38. (1989)
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[Publications] 南亮進: アジア経済. 29. 76-86 (1988)