1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63607003
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
諸岡 良彦 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70016731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 亘 筑波大学, 化学系, 教授 (30008429)
二木 鋭雄 東京大学, 工学部, 教授 (20011033)
杉本 豊成 京都大学, 工学部, 助手 (30093256)
斉藤 烈 京都大学, 工学部, 助教授 (20026082)
今中 利信 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (30029417)
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Keywords | モノオキシゲナーゼモデル / 選択的酸化反応 / 銅ー酸素錯体 / ブレオマイシン / 活性酸素種 |
Research Abstract |
本研究グループの各分担者が担当する研究は、各担当者が多年にわたる実験に基づき独自に発展させたもので、世界的にも最先端に位置するものと考えられる。本年度は次の様な成果が得られている。高い反応性・選択性から注目される生体酸化触媒、モノオキシゲナーゼに関連しその反応中間体の錯体モデルと見なせるμーパーオキソ2核銅錯体及び単核のアルキルパーオキソ、アシルパーオキソ銅錯体の世界に先駆けての合成・単離・反応性の検討。均一系、不均一系におけるベンゼン、アルカンの触媒的水酸化反応の開発(諸岡)。遷移金属錯体を触媒とするアルコール、例えばアリルアルコール、ジオールの選択的な酸化反応の開発(今中)。生体酸化に基づく・OHラジカルによる位置選択的なアルカンの水酸化。コバルト置換ブレオマイシンを用いる光駆動DNA切断反応(斉藤)。モノオキシゲナーゼを範とする錯体触媒による合成化学的に有用な酸化反応の開拓(杉本)。不飽和脂肪酸、脂質の酸化反応における自動酸化反応機構の解明および抗酸化剤を用いる酸化防御(二木)。活性酸素を用いる高選択的酸化反応の開発、例えばα-ヒドロペルオキシドの合成とこれを用いる不斉酸化反応(安藤)。いずれの成果も本研究の目的である高効率な酸素酸化反応の実現に向け注目に値する。
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[Publications] N.Kitajima,;T.Koda,;S.Hashimoto,;T.Kitagawa,;Y.Moro-oka: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.151-152 (1988)
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[Publications] Kiyotomi Kaneda;Kenich Morimoto;Toshinobu Imanaka: Chemistry Letters. 1295-1296 (1988)
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[Publications] Isao Saitou: J.Am.Chem.Soc.
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[Publications] Toyonari Sugimoto,;Toshio Nagatomi,;Hiroshi Ando,;Zen-ichi Yoshida: Angewandte Chemie. 100. 597-599 (1988)
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[Publications] E.Niki,Y,;Yamamoto,M,;Takahashi,;et al.: J.Nutr.Sci.Vitaminol.34. 507-512 (1988)
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[Publications] T.Akasaka,;K.Takeuchi,;Y.Misawa,;W.Ando: Heterocycles. 28. 445-451 (1989)