1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63611001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大家 寛 東北大学, 理学部, 教授 (80025931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 彰正 東京大学, 理学部, 教授 (40030788)
小嶋 稔 東京大学, 理学部, 教授 (20011471)
長谷川 博一 京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
水谷 仁 宇宙科学研究所, 教授 (00011578)
中澤 清 東京工業大学, 理学部, 教授 (10025455)
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Keywords | 原始太陽系 / 惑星 / 巨大惑星 / 隕石 / 二次大気 / 地球型惑星 / 原始太陽系星雲 |
Research Abstract |
原始太陽系と惑星の起源に関し、i)太陽系星雲の起源と変遷、ii)巨大惑星の起源と進化、iii)隕石の起源と母天体、iv)地球型惑星の起源と構造、v)惑星大気の起源と変遷、vi)太陽系の起源にかかわる、惑星探査の基礎、の6班を構成し、本重点領域研究の第2年度として、総括的研究を推進してきた。特に総括班としては、研究の方針、その成果の評価、各班の横断的な連携を配慮したワークショップの構成を重点的に行ってきた。 総括班会議は、年2回実施し、第1回の会議では、その研究方針が目的に沿っているか、より効果的な方策は何かを検討した。また年度末に開催された第2回会議では、平成元年1月9日より11日にわたって開催され、全体会議シンポジウムの報告にもとづき、本重点領域班全体の成果を評価検討した。なお、全体会議の結果は、「原始太陽系と惑星の起源の研究:全体会議シンポジウム報告」としてまとめられ、出版された。 本、重点領域研究班は、昭和62年度の研究準備期を経て、昭和63年度に於ては、それぞれの目標に向かって、大きく前進している。その主なものをあげると、i)原始太陽系の星雲中で、物質がいかに、磁場をとり込むか、その過程が判明した。ii)太陽系星雲の中で、巨大惑星が形成されてゆくプロセスをシミュレートする手法が確立された。iii)太陽系を構成する物質に関し、マグネシウム24同位体の異状は、始源的隕石であるコンドルールの加熱冷却過程にもかかわる事が判明した。iv)惑星形成過程における微天体の衝突過程が明確にされた。v)地球型惑星大気の形成が、惑星形成時に放出される2次大気である事を年代測定の立場から確認しつつある。vi)地球型惑星の大気の変遷を解明するため、金星大気観測が重要であり、観測に関する基礎的研究に着手した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Oya: ICARUS. (1989)
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[Publications] K.Nakazawa,;S.Ida: Prog.Theor.Phys.Suppl.96. 167-174 (1988)
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[Publications] H.Mizutani: ICARUS. (1989)
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[Publications] A.Masuda,;T.Akagi: Geochem.J.22. 139 (1988)
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[Publications] T.Kozasa,;H.Hasegawa,;K.Nomoto: Astrophys J.(1989)
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[Publications] M.Ozima: Nature. 337. 226-229 (1989)