1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63614509
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影近 弘之 東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
橋本 祐一 東京大学, 薬学部, 助手 (90164798)
遠藤 泰之 東京大学, 薬学部, 講師 (80126002)
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Keywords | レチノイド / 細胞分化 / レセプター / レチノイン酸 / 酸異性化 / 核中レセプター / X線結晶解析 |
Research Abstract |
従来の癌治療薬は細胞の殺傷を目的として細胞障害物資であるが、宿主に対しても強い毒性を示す。本研究では細胞障害によらずに細胞の分化・増殖をコントロールすることによって抗がん性を示す物資の探索とそのメカニズムを知ることを目的とした。 そのような物資として、従来の研究によって幾つかのレチノイド活性物資もえている。これらの構造と活性との関係を正確に明らかにし活性を発現するに必要な構造て明らかにした。また、その時、意外にも親水性の基の存在が好ましい結果を与えることを確認した。 作用機構に関しては、これらのレチノイドは細胞分化に先立ち、C-mycの抑制を示す。そして、おそらく、このmycの抑制はレチノイドレセプター活性化によって直接にコントロールされているものと考えられる。 幾つかの化合物について毒性試験を進め、予想以上に毒性が少ないことが判明したで、アメリカ国立ガン研究所と協同で研究を進めるべく準備をしている。 新しい化合物を探索を兼ねて、レチノイン酸の酸中での挙動と生成物の構造研究を進めた。その結果、数種の新規化合物の分離が行えた、構造は核磁気共鳴吸収とX線結晶解析によって決定した。現在これらの活性を検討中である。また、この反応はレチノイン酸の体中での挙動を推察するのにも役立つ。 本課題と関連してレチノイドのレセプターの研究を行った。その結果、様々の同定していたレセプタータンパクは癌遺伝子に関連する核内レセプター遺伝子でコードされていることを証明した。このことはレチノイドが、核において情報発現の中枢として関与しているとの従来の考えを支持するもので、今後の展開において重要な役割を演ずる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 影近弘之 他: J.Mcd.Chem.31. 2182-2192 (1988)
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[Publications] 橋本祐一 他: J.Jap.Can.Res.79. 473-483 (1988)
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[Publications] 影近弘之 他: Biochem,Biophys.Res.Com.155. 503-508 (1988)
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[Publications] 影近弘之 他: J.Med.Chem.80.
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[Publications] 影近弘之 他: J.Med.Chem.80.
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[Publications] 高木健二 他: J.Can.Res.Clin.Oncol. 114. 221-224 (1988)