1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63615005
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平賀 壮太 熊本大学, 医学部, 教授 (40027321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 充弘 京都大学, 理学部, 教授 (80025428)
榊 佳之 九州大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (10112327)
堀内 嵩 九州大学, 医学研究科, 助教授 (60108644)
西村 昭子 国立遺伝学研究所, 助手 (20142002)
小椋 光 熊本大学, 医学部, 講師 (00158825)
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Keywords | 大腸菌 / DNA / 変異株 / クローニング / DNA塩基配列 / 制限酵素地図 / 細胞分裂 / 複製終結 |
Research Abstract |
大腸菌の染色体分配機構を明らかにするため、加藤は広田幸敬らのミュータントバンクから見いだした高温感受性parC変異株についてparC遺伝子の塩基配列を決定し、精製したParCタンパクのDNAおよび膜への結合能を明らかにした。平賀は染色体DNAが細胞内に不規則に分布するため、細胞分裂の際、2核の娘細胞と無核の娘細胞を出現する変異株3株について解析を進め、mukA遺伝子は外膜タンパクをコードするtolC遺伝子であり、mukB、mukCは新しい遺伝子であることを明らかにした。小椋はFプラスミドの分配機構に関与する宿主変異株hopA変異株を解析し、hopA変異はgyrB遺伝子に起こった変異で、変異株中ではFプラスミドDNAのrelaxationが起こり、分配に必須なSopBタンパクの産生が異常に増加していることを見いだした。今本はヒストン様タンパクのHU1、HU2の二重欠失変異株を分離し、種々の細胞機能への影響を調べ、Fプラスミドの複製開始の阻害、Muファージの増殖阻害等のあることを明らかにした。柳田は分裂酵母の染色体分配制御因子の変異株を多数分離解析して、nuc2遺伝子をクローニングし、この遺伝子が76kcのタンパクをコードすることを明らかにし、このタンパクが核骨格に存在するDNA結合タンパクであることを見いだした。堀内は先にプラスミドR6Kの終結部位をクローン化し、方向性のある終結DNA配列を明らかにしたが、大腸菌染色体にも同様な機構を持つDNA配列が複製終結点近傍に4箇所存在していることを明らかにした。また、この配列を識別するタンパクも同定した。西村はKプロジェクトによる多数の大腸菌高温感受性変異株のコレクションについて染色体断片のクローンバンクによる相補テストを行い、細胞分裂に関与する全fts遺伝子群の染色体地図を作製した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] S.Hiraga;H.Niki;T.Ogura;C.Ichinose;H.Mori;B.Ezaki;A.Jaffe: J.Bacteriol.171. (1989)
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[Publications] H.Niki;C.Ichinose;T.Ogura;H.Mori;M.Morita;M.Hasegawa;N.Kusukawa;S.Hiraga: J.Bacteriol.170. 5272-5278 (1988)
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[Publications] H.Ohkura;Y.Adachi;N.Kinoshita;O.Niwa;T.Toda;M.Yanagida: EMBO J.7. 1465-1473 (1988)
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[Publications] A.Nishimura: Mol.Gen.Genet.(1989)
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[Publications] T.Horiuchi;M.Hidaka: Cell. 54. 515-523 (1988)
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[Publications] A.Fujita;M.Hattori;O.Takenaka;Y.Sakaki: Nucleic Acids Res.15. 4007-4020 (1987)
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[Publications] Y.Sakaki;H.Sasaki;K.Yoshioka;H.Furuya: "Molecular approach to familial amyloidotic polyneuropathy:DNA diagnosis molecular pathology and transgenic mice."New Approach to Genentic Diseases"" Academic Press, (1987)