1988 Fiscal Year Annual Research Report
ニューロン及びグリア細胞における細胞特異蛋白遺伝子の転写制御機構の研究
Project/Area Number |
63620505
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 康夫 新潟大学, 脳研究所, 教授 (00018590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 助手 (40162325)
桑野 良三 新潟大学, 脳研究所, 助手 (20111734)
栗原 正 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50018800)
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Keywords | ニューロン / グリア細胞 / 遺伝子 / 転写 / 制御因子蛋白 / プロモーター / エンハンサー / ゲルシフト分析 |
Research Abstract |
中枢神経系細胞はニューロン、アストログリア、オリゴデンドログリアの3種類の細胞から構成されているが、その発生分化の機構は殆んど解明されていない。我々はニューロン特異蛋白としてニューロン特異エノラーゼ(NSE)、コレシストキニン(CCK)、アストログリア特異蛋白としてS-100β蛋白、オリゴデンドログリア特異蛋白として2^'、3^'環状ヌクレオチド水解酵素(CNP)について夫々の遺伝子クローニングを行い、現在まですべてに成功した。そこでこれらの遺伝子を使用して昨年に引き続き転写実験を行ったが、本年度はCCK遺伝子に重点をおいて行った。 (1)in vitroにおけるCCK遺伝子の転写-転写開始点が2ヶ所であることをSIマッピング法とプライマー伸長法で決定した。さらに半定量的dot blot分析法で-225からの転写産物が-59からのものの3%に過ぎないことを見出した。無細胞転写実験では2つの転写開始点に相応する2つの転写産物を見出すことが出来た。-59の主要な転写開始点を目標にプロモーター領域を決定するために欠失mutantを作製し実験を行った。その結果、-254〜-105にプロモーター活性が保持されていることが明らかとなった。 (2)転写制御因子-ラット脳の細胞核抽出液中に存在して上述のプロモーター領域と結合してCCK遺伝子の細胞特異的転写の制御に関与していると考えられる調節因子蛋白を検討した。ゲルシフト分析法で4つのバンドを見出したが、その中のバンド4が脳特異的でb或はd断片と結合しその領域は-321〜-203であった。Oligodeoxynucleotide(X、Y、Z)を合成すると共にそのmutantを作製してゲルシフト分析を行った結果Zの中のCC(-230、-231)が重要であることが明らかになった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Toru,Yamakuni: J.Neurochem.50. 282-284 (1988)
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[Publications] Tadashi,Kurihara: Biochem.Biophys.Res.Commun.152. 837-842 (1988)
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[Publications] Toru,Ichimura: Proc.Natl.Acad.Sci. 85. 7084-7088 (1988)
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[Publications] Yuka,Ohshima: FEBS Letters. 242. 425-430 (1989)
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[Publications] 高橋康夫: 神経精神薬理. 10. 409-433 (1988)
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[Publications] 高橋康夫: 蛋白質、核酸、酵素. 33. 1681-1687 (1988)
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[Publications] Yasuo,Takahashi: "Proceeding of 6th international symposium on Calcium-binding proteins in health and disease" PLENUM PRESS,
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[Publications] Yasuo,Takahashi: "Proceeding of international Symposium on neurons and Paraneurons" Japan Society of Histological Documentation,