1988 Fiscal Year Annual Research Report
〔CG〕を活用した精神薄弱障害児の{色彩、形状、順序等}の学習教材の開発
Project/Area Number |
63626011
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
末武 国弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (40016241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪田 隆夫 鶴見養護学校, 教頭
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Keywords | コンピュータグラフィック / 超・強制刺激法 / 障害児教育用学習教材 / 色彩の弁別 / 数の概念 |
Research Abstract |
現在、国の特殊教育に対する強化策が導入されて、養護学校の数が増すようになった。しかし、それにつれて、そこへ入学する対象児の[障害]が重度・重複化し、教師の子どもたちに対する指導法は、[強化や領域]を取り外した遊び、生活、作業等の[総合学習]が多くなっている。 我々は以前考案した[障害児教育の教育工学的方法]である[超・強制刺激法]の原理を適用して、斬新な[教科目の学習指導法]を確立し、それに用いる[新しいビデオ教材]を[CG(コンピュータ・グラフィック)]を活用して開発した、その内容は以下のとおりである。 1.色彩の弁別:色についての概念の学習用に、子どもたちの身の回りの物や親しみやすい動きのある色画像をいくつも制作し、その音楽のテンポに合わせた動きや突然の強烈な動きによって、子どもたちを引きつけさせるようにする。 2.数の概念:数値と個数を対応させその数の概念を認識させる。 パーソナルコンピュータによって興味深いアニメーションを盛りこんで開発した[障害児教育用学習教材]をビデオ化し、共同研究校の神奈川県立鶴見養護学校で研究授業を実施したところ、今までテレビに無関心であった子どもがこれを注視しながら踊ったり跳ねたりするなど大きな興味を示し、この教材は子どもたちに対してかなりの教育的効果があることが判明した。 このビデオ教材をコピーし、さらに、子どもたちにこの教材を見せる際の[教師のための指導書]を作成し、共同研究校のほか、国立特殊教育研究所、神奈川県第2教育センター、伊勢原養護学校などへ送付するなど、その全国的普及化を行なっている。
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[Publications] 末武国弘,坪田隆夫: 電子通信学会教育工学研究会. ET86ー10. (1987)
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[Publications] 末武国弘,坪田隆夫: 電子通信学会教育工学研究会. ET86ー10. (1987)
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[Publications] 末武国弘,坪田隆夫: 昭和63年教育工学関連連合第二回全国大会. 2EO9. (1988)
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[Publications] 末武国弘,坪田隆夫: 電子情報通信学会教育工学研究会. ET88ー8. (1989)
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[Publications] 末武国弘,坪田隆夫: 電子情報通信学会教育工学研究会. ET88ー8. (1989)
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[Publications] 末武国弘,坪田隆夫: 電子情報通信学会春季全国大学(1989年). Aー136. (1989)