1988 Fiscal Year Annual Research Report
人間の認知・学習機構の並列情報処理モデルに基づく高次コミュニケーション機構の研究
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63633501
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
安西 祐一郎 慶応義塾大学, 理工学部電気工学科, 教授 (40051875)
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Keywords | 認知 / 学習 / 仮説生成 / 問題解決 / パターン認識 / 符号化 / パターン生成 |
Research Abstract |
本年度は、人間の並列情報処理機構に基づくコミュニケーションシステムの構築を目的として、まず、仮説生成推論とパターン情報処理を組み合わせて、不完全な知識ベースのもとで問題解決を行なうシステムを開発し、部分的に実装した。 研究では、次の5つの部分についてモデルを構成し、部分的な実装を行なった。 (1)不完全な知識ベースに基づく問題解決システム:仮説生成・問題解決部,知識ベース,、パターン生成部、パターン認識部、符号化部からなり、知識ベースを用いた論理的推論において知識の不足によって推論が失敗する場合には、失敗の原因を同定と、それを仮説として生成する。次に、パターン生成部とパターン認識部を用いて、この仮説が実際に成立するかどうかを確かめる。すなわち、まず仮説に対応するパターンをパターン生成部を用いて生成し、次に、得られたパターンに対してパターン認識を行ない、述語として定義された仮説の値が真であるかどうかを検証する。さらに、符号化部を用い、生成されたパターンの符号化によって、推論に必要な記号情報を生成する。 (2)仮説生成アルゴリスム:本システムにおける仮説の生成は、我々の研究室で開発された仮説生成アルゴリズムICRを組み込むことによって行なった。 (3)知識ベース:本システムの知識ベースは、我々の研究室で開発された知識表現言語L-Linenを用いて記述された。 (4)パターン生成部とパターン認識部:パターン生成部は、述語表現を、定量的な制約条件の集合に変換する規則の集合である。また、パターン認識部は、多角形の組み合わせパターンを入力し、その部分パターンである部分多角形を出力する。 (5)符号化部:パターン認識部の出力として得られたパターンを知識ベースに付加できるような述語表現に変換する。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 神岡太郎,安西祐一郎: 人工知能学会誌. 3. 627-638 (1988)
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[Publications] 開一夫,安西祐一郎: 日本ソフトウェア科学会第5回大会論文集. 301-304 (1988)
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[Publications] 開一夫,安西祐一郎: コンピュータソフトウェア(日本ソフトウェア科学会誌). 6. 56-64 (1989)
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[Publications] 安西祐一郎,開一夫: 定性推論. 153-174 (1989)
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[Publications] 溝口文雄・古川康一・安西祐一郎 編: "定性推論" 共立出版, 1-294 (1989)