1988 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザインターフェイスの設計に関する認知科学的研究
Project/Area Number |
63633523
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
溝口 文雄 東京理科大学, 理工学部経営工学科, 教授 (50084463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 裕司 慶応義塾大学, 文学部, 講師
小橋 康章 東京理科大学, 理工学部経営工学科, 講師
武田 正之 東京理科大学, 理工学部情報科学科, 講師 (40155023)
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Keywords | ユーザインターフェイス / 認知科学 / 制約条件 / エキスパートシステム / デフォルト階層 / ハイパーテキスト / ユーザモデル / メンタルモデル |
Research Abstract |
1.制約概念を導入した状況下のインターフェイス インターフェイスの設計を、グラフや表といった部品と部品についての宣言的な関係を用いて、その関係を手続き的に解釈し、実行するという制約概念を導入したインターフェイス設計用のプログラム環境を構築した。制約条件の遅延実行、制約伝播の機能を持つCS-Prologを使用し、グラフッイックを持つプログラム環境で構成されている。制約処理については、Borning'87で提案されたデフォルト階層を扱う点に大きな特徴を持っている。エキスパートシステムにおける質問応答や説明プロセスに適用し、プロトタイプシステムを実験的に試作した。 2.データベースの複数条件を伴う検索のための環境 検索条件をユーザの要求に対する一致度を表現する評価式として与え、一致度の高低を操作することで最も適当も思われる項目を選択することを可能にする環境を設計・実現した。ユーザの意図する要求に一致しなくとも、近いと思われる候補群をグラフィック表現するインターフェイスを備えており、要求の反映度が容易の把握可能となっている。本システムはMacintosh上の日本語HyperTalkで実現されている。 3.インターフェイスについての認知科学的データ収集方法の検討 ビデオカメラを使って、いくつかエキスパートシステムの画面データを収集し、ウィンドウの開くタイミングやレイアウトを見ることができた。こうした試行からフィールドワーク的にインターフェイスのデータ収集についての方法をさらに考える。 個々の状況、例えばエキスパートシステム、オフィスシステム、教育システム等の場面について、インターフェイスを具体的に作成し、そこから評価していくというアプローチを今後進めていく。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 杉原 誠,溝口文雄: 情報処理学会第38回全国大会. 4G-4 (1989)
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[Publications] 安藤陽介,武田正之,井上謙蔵: 情報処理学会第38回全国大会. 3R-5 (1989)