1988 Fiscal Year Annual Research Report
イノシトールリン脂質代謝産物によるK^+チャンネルの制御機構
Project/Area Number |
63641510
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
東田 陽博 金沢大学, 医学部, 教授 (30093066)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 茂 金沢大学, 医学部, 助手 (00210633)
|
Keywords | K^+チャンネル / 細胞内カルシウム / イノシトールリン脂質 / ブラジキニン受容体 / 情報伝達機構 / セカンドメッセンジャー |
Research Abstract |
パッチクランプ電流測定法により、ブラジキニン(BK)が、細胞内セカンドメッセンジャーを使ってチャンネルを抑制している事を次のようにして証明した。 1.NG108-15神経腫瘍細胞をポリオルニチン塗布皿上に移し、1nMジブチリール cAMPを加え、2週間培養を続け、電気生理学的計測に好適な大きさの分化した細胞を育てた。 2.二段引き電極作製器で、先端径1〜2μmのガラス電極を作り、140mMKCIをつめ、細胞表面にタッチし、陰圧にした上で細胞表面膜と電極間に(ギガオーム)シールを施した。 3.電極電圧を+40mV(細胞膜電粒-80mV)にクランプ(保持)、約40pSのユニットコンダクタンスを持つチャンネル(NG108-15細胞におけるCa^<2+>-依存性-K^+チャンネル電流)をさがし出した。 4.この記憶状態で細胞外にBKを投与し(パッチ下の受容体を除く遠隔地の)BK受容体を刺激した所、開口チャンネル数および開口確率の上昇を観察した。以上の結果は細胞内伝達物質を介してBKのシグナルが40pSK^+チャンネルに伝わっている事を示している。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Brown,David A.;Higashida Haruhiro: J.Physiol.397. 185-207 (1988)
-
[Publications] Fukuda,Kazuhiko;Higashida,Haruhiro;Kubo,Tai;Maeda,Akito;Akiba,Isamu;Bujo,Hideaki;Mashina,Masayoshi;Numa,Shousaku: Nature. 335. 355-358 (1988)
-
[Publications] Higashida,Haruhiro;Brown,David A.: FEBS Letters. 238. 395-400 (1988)
-
[Publications] Nnma,Shousaku;Fukuda,Kazuhiko;Kubo,Tai;Maeda,Akito;Akiba,Isamu;Bujo,Hideaki;Nakai,Jun;Mishina,Masayoshi;Higashida,Haruhiro: The Molecular Biology of Signal Transduction.The 52nd Cold Spring Harbor Symposium on Quantitative Biology.
-
[Publications] Brown,David,A.;Higashida,Haruhiro;Adams,Paul,R.;Mamion,Neil;Smart Thomas.G: The Molecular Biology of Signal Transduction.The 52nd Cold Spring Harbor Symposium on Quantitative Biology.
-
[Publications] Higashida,Haruhiro;Okano,Yukio;Hoshi,Naoto;Yada,Yukio;Yokoyama,Shigeru;Asaga,Tomoma;Fu,Jiin;Nozawa,Yoshinori: Mol.Pharmacol.