1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63840001
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三村 昌泰 広島大学, 理学部, 教授 (50068128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 亮 広島大学, 理学部, 助手 (60153657)
伊藤 正幸 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (70136034)
林 隆也 広島大学, 核融合理論研究所, 助教授 (60156445)
西田 孝明 京都大学, 理学部, 教授 (70026110)
藤越 康祝 広島大学, 理学部, 教授 (40033849)
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Keywords | 数値シミュレーションの動画化処理 / 界面パターンの数値計算 |
Research Abstract |
63年度予算で映像生成、編集等にかかわる基本的機材(ビデオイメージ、コンポーザ、光動画ディスク、ビデオデッキ、モニタ、ビデオカメラ)が購入できたため、それらを機能的に利用するための基本レベルのソフト、すなわち数値計算用サブルーチンパッケージ、グラフィックサブルーチンパッケージを完成させた。さらに当教室に設置されているミニスーパーコンピュータ、ワークステーション等から構成されているLANに上記の数値データ映像システムを接続し、データ転送が非常に早く行われることになり、シミュレーション映像化システムが能率よく、スムースに行われるようになった。我々はこのシステムを用いた最初の研究として燃焼現象に現われる炎面の時・空間パターンの映像化に挑戦した。このような現象の数理モデルはすでに提出されていたが、炎面がどのようなパターンをとるかの理論的解析はほとんどなされていなかった。我々は2つの異った状況下での炎面パターンの数値シミュレーションを行いその動画化に成功した。内容はPart I:Propagation of a reacting front in solid fuel combustion,Part II:Stability of cellular flame in gaseous fuel combustionの2つのパートに分かれている。前者は一定速度で進行する炎面がある状況下で不安定化し、炎面が振動しながら進行する様子を示し、後者は管状容器の内部から噴射する気体可燃性物質が外部から燃焼するときの2次元炎面の様子を示している。両者の結果はともに理論的な解析からは得られないもので、ここで用いた数値シミュレーションの映像化によって始めてその様相が明らかになったのである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 三村昌泰: Japan J.Aple.Math.5. 33-51 (1988)
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[Publications] 池田栄雄: Japan J.Appl.Math.6. 1-66 (1989)
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[Publications] 太田隆夫: Physica D. 34. 115-144 (1989)
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[Publications] 藤越康祝: J.Multivariate Anal.27. 194-205 (1988)
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[Publications] 西田孝明: Lecture Notes in Num.Apple.Anal.(1989)
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[Publications] 西浦廉政: SIAM J.Math Anal.(1989)