1990 Fiscal Year Annual Research Report
高性能マイクロプロセッサ素子を用いた汎用マルチプロセッサ・システムの開発
Project/Area Number |
63840004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
早野 龍五 東京大学, 理学部, 助教授 (30126148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間 佐五郎 富士通, 半導体開発部, 部長
西向井 忠彦 日立製作所, 中央研究所・VLSI, 主任研究員
高橋 忠幸 東京大学, 理学部, 助手 (50183851)
坂村 健 東京大学, 理学部, 助教授 (10126071)
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Keywords | TRON / CPU / 並列処理 / イジングマシン |
Research Abstract |
本研究ではTRONチップをCPUに用いたVMEボ-ドを複数枚組み合わせ、並列処理を行なう高速計算機システムの開発を行なっている。 システムは、既存のVMEバスに対してブロ-ドキャスト命令を付加するなど、CPU間の通信を高速に行なうことができるように工夫されて設計された。また同時に、本研究で開発された計算物理の為の専用計算機がシステム内で、互いに密に結合して高速に動作するように考慮された。 研究の最終年度ではハ-トウェアの開発として 1.TRONチップとしてGmicro200を搭載したTPONボ-ドを多数実装したTRONボックスの開発 2.TRONボックス内で動作するイジニグボ-ドの開発を行なった。TRONボックスは7MIPSの計算機を20台近く一つのクレ-トに実装した大掛かりなシステムである。また本研究で開発されたTRONボ-ドは既に市販されており、システムを容易に構築、拡張する事ができる。更にソフトウェアの開発として 1.TRONボックスのコントロ-ルの為のソフトウェアの開発 2.TRONチップの性能をいかす為のコンパイラの改良が行なわれた。 現在、システムの性能を確認するための作業が進められており、モンテカルロ計算のプログラムなどの移植が進められている。またイジングボ-ドはTRONボ-ドと共に計算させることで、従来の単体での動作に比べ、より高速になり、また応用範囲が広がる事が期待されている
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[Publications] KEN SAKAMURA他: "32bid Microprocessore Based on the TRON Architecture Specification" Journal of Information Processing. 13. 130-140 (1990)
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[Publications] Nobuhiko Nishio他: "Dynamic Stepwise Task Scheduling Algovithm fo a Tightly Coupled Multiprocessor(TRON)" Proceedings of the Seventh TRON Project Symposum. 43-62 (1990)
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[Publications] 高田 広章他: "Godzilla's Guide to Developing Programming Environmenx for a New CPU" 第32回 プログラミングシンポジウム. 131-142 (1991)