1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63850015
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前田 三男 九州大学, 工学部, 教授 (80037910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 親久 九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (20037881)
岡田 龍雄 九州大学, 工学部, 助教授 (90127994)
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Keywords | レ-ザ-分光 / 色素レ-ザ- / ラマンレ-ザ- / 可変波長レ-ザ- / 非線形光学効果 / 真空紫外 |
Research Abstract |
1.研究の目的 本研究の目的は、高出力短パルス色素レ-ザ-を励起源とした水素ラマンレ-ザ-の高次のスト-クス・反スト-クス線を利用して、真空紫外域から近赤外域まで広い波長域にわたって連続的に可変波長のコヒ-レント光源を試作・開発しようとするものである。この方法では従来に比べ色素レ-ザ-の可変波長域を広くとらなくとも全体の可変波長域は広くとれる点に特長がある。 2.研究の成果 (1)ナノ秒域のエキシマ-レ-ザ-励起色素レ-ザ-光(出力2.5MW,パルス幅2ns)を、高圧水素ガスを用いたラマンレ-ザ-の実験を行ない、波長209nmより長い波長を連続的にカバ-する可変波長光源を開発した。その際6次までの反スト-クス光を観測することができた。 (2)市販のエキシマ-レ-ザ-励起色素レ-ザ-(出力1MW,パルス幅25ns)を用いて同様の実験を行ない、波長域を175nmの真空紫外部(第7次反スト-クス光)まで拡張することができた。 (3)さらに可変波長域を拡大するためパルス幅30psの高出力KrFレ-ザ-により、広い波長域でのラマン変換の実験を行ない、ピコ秒域で128nmまでの反スト-クス光を得た。 (4)上述の実験を色素レ-ザ-で実験するめため、パルス幅50ps、出力100mwのシステムを開発した。今後はこのシステムの出力をさらに一桁増大させるとともに、それを用いたラマン変換の実験を行なってゆくとともに、四波混合法と組合せてさらに極端紫外域へも拡張してゆく予定である。
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[Publications] 前田三男: "可変波長VUV光の発生" レ-ザ-研究. 16. 217-229 (1988)
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[Publications] Mitsuo Maeda他: "Tunable VUV and XUV Generation by Four-Wave Mixing in Rare Gases" Proceesings of International Quantum Elecetronics Conference(IQEC). (1988)
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[Publications] 高橋昭彦他: "可変波長高次反スト-クス誘導ラマン散乱光の発生" 九州大学工学集報. 61. 395-402 (1988)
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[Publications] Tasuo Okada他: " Enhancement of VUV Generation in Resonant Four-Wave Mixing in Kr Diluted with Xe" Japanese Journal of Applied Physics. 27. 1550-1551 (1988)
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[Publications] Akihiko Takahashi他: "Picosecond VUV Anti-Stokes Raman Laser Pumped by KrF Laser" Japanese Journal of Applied Physics. 28. 252-255 (1989)
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[Publications] Tasuo Okada他: "Development of Tunable Coherent XUV Sources for Spectroscopic Applications" Proceesings of International Symposium for Laser-Aided Plasma Diagnostics. (1989)