1988 Fiscal Year Annual Research Report
水晶ねじれ振動子を用いた潤滑油の高圧粘土測定装置の開発
Project/Area Number |
63850040
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
益子 正文 東京工業大学, 理工学国際交流センター, 助教授 (60111663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 平八郎 東京工業大学, 工学部化学工学科, 教授 (00016403)
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Keywords | 高圧粘性 / トライボロジー / 潤滑剤のレオロジー |
Research Abstract |
本年度においては先ず、水晶ねじれ振動子を用いた測定素子の作製を行った。 水晶振動子にはX軸を長さ方向に持つ(Xカット)、直径5mm、長さ50mmの円柱状ものを用い、円周上にY、Z軸上を境界とする4つの領域に金を蒸着する事により、4つの電極を円周上に配置した。この振動子をインピーダンスアナライザに接続し、共振周波数の微少変化から外界の粘性を求めた。インピーダンスアナライザはGPIBによりパーソナルコンピュータに接続され、諸測定、データ収集等をコンピュータコントロールで行えるようにした。 また、これと平行して、潤滑油の誘電緩和測定を行う準備を整えた誘電緩和測定は、同じインピーダンスアナライザ/コンピュータシステムを用い、電極としてはSUS304製の直径13mm長さ120mmの円柱型内部電極と、内径14mm、外径18mm、長さ150mmの円筒型外部電極からなる同心二重円筒型のものを作製した。 測定に先立ち、先ず、測定用の各種ソフトウェアの作製を行い、測定が円滑に行えるようにすることから研究を開始した。その後、各測定系の作動検査を行い、蒸圧下における測定を開始した。測定は温度を変化させて行い、高圧での測定に必要な予備データの収集を行った。 試料油としては、石油系潤滑油である、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油、合成潤滑油である、ポリイソブチレン、ポリアルキレングリコールを用いた。装置は常圧下においてはおおむね良好に作動することが確かめられたが、測定可能粘度の上限を上げるためには、いくつかの改良が必要であることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)