1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63850102
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 健太郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (50109310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 博昌 横河橋梁製作所, 研究所, 所長
加藤 雅史 名古屋大学, 工学部, 講師 (50115549)
島田 静雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (90023035)
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Keywords | 道路橋 / 疲労 / 疲労照査 / 鋼床版 / 寿命 / 耐久性 |
Research Abstract |
鉄道橋は、機関車や電車の重量が大きく、橋梁の死荷重に占める活荷重の割合が大きい。そのため、以前から橋梁部材の設計・製作に疲労が取り入れられてきた。道路橋ではこれに比べて疲労に対する考慮がされておらず、近年の重交通下で各種の疲労損傷を生じてきた。そのため、道路橋に疲労の考え方を導入する必要がある。 本年度は、まず、道路橋で最も疲労損傷を生じると言われている鋼床版床組を対象に、設計荷重(T-20とTT-43)および実測された荷重による疲労照査を行った。この結果、鋼床版の一部の部材に、重交通下で疲労損傷の生じる可能性のあることがわかった。これは、ある特定の路線での計算結果であり、今後より一般的な鋼床版について検討を進めて行く必要があるものと思われる。 また、同様な計算と実働応力測定結果をもとに、約60年経過したりベット橋の疲労寿命評価に適用して、その疲労に対する耐久性を評価した。 今回行った疲労照査は、主に欧州鋼構造協会連合(ECCS)疲労設計指針(1985年)を用いて実施した。この指針では、計算や実測応力が主に低応力・長寿命側に片寄ることを考慮しているが、今後は、より精度の良い評価方法を開発してゆく必要があると思われる。
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[Publications] Yamada,K.;Miki,C.: Journal of Constructional Steel Research.(1989)
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[Publications] 長谷川和正,近藤明雄,山田健太郎,石崎浩: 構造工学論文集. 35A. (1989)