1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63850106
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤田 嘉夫 北海道大学, 工学部, 教授 (10001067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 宣之 北海道大学, 工学部, 助手 (30001225)
佐伯 昇 北海道大学, 工学部, 助教授 (80002004)
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Keywords | コンクリート構造物 / 塩害 / 腐食 / 縦ひびわれ / 疲労強度 / 残存耐力 |
Research Abstract |
沿岸コンクリート構造物において塩害の報告が多くなされ、基盤施設を保持する上からも重要な問題となっている。本研究は損傷を受けた構造物を対象に残存耐用年数を評価し、施設の整備と安全性を確保するための指針を明らかにしようとするもので次の2つの分担から成っている。 1.コンクリート構造物の腐食劣化の進行評価 沿岸コンクリート構造物からコアー採取によりコンクリートの粉末を深さ方向に採取し、深さ方向の塩分濃度およびアルカリ濃度を測定した結果、塩分濃度は深さが1〜2cmで大きく4〜7cmの深さになると濃度は小さくなること、アルカリ濃度は深さ1cm程度で下がるがそれ以上の深さではあまり変化がないことなどがわかった。 2.腐食劣化を受けたコンクリート桁の動的残存耐力 沿岸コンクリート構造物の腐食の損傷の多くは、鉄筋の腐食による錆の膨張によって起こるかぶりコンクリートの縦ひびわれである。この損傷を対象として疲労試験を行い動的残存耐力について調べた。実験ではかぶりコンクリートに縦ひびわれを発生させるため、腐食の促進試験を行い、コンクリート桁に縦ひびわれを発生させた後、疲労試験機によって各応力レベルの疲労耐力を求めた。その結果、縦ひびわれが、生じた桁は健全な桁に比較して疲労耐力を低下させること、この時点での腐食状態をX線検査装置で調べると、異形鉄筋のふしの部分が腐食を受けていることがわかった。
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Research Products
(1 results)