1988 Fiscal Year Annual Research Report
現地用漂砂濃度、流向、流速の3要素同時簡易測定装置の研究
Project/Area Number |
63850116
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
望月 定 室蘭工業大学, 地域共同研究開発センター, 助教授 (70084308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹治 辰男 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (40002901)
近藤 俶郎 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (30002851)
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Keywords | 浮遊漂砂 / 漂砂濃度 / 漂砂粒径分布 |
Research Abstract |
研究計画に沿って、当年度は以下のように実施してきた。 1.測定法の検討、装置の導入 海水中の任意深度毎に簡易に精度よく浮遊漂砂濃度及び同粒径分布を同時に同一試料から測定するためにセンサーとして、発光素子、受光素子を用いる光遮断方式検出器の海水中への適用法を検討した。その結果十分適応できる見込を得、その可能性から、光遮断式粒子検出器KS-63液中微粒子計数器KL-10、シリンジサンプラーKZ-30S、いづれもリオン(株)製を導入した。 2.試験・校正 ポリスチレンラテックス、標準粒子41.7μm、92.0μmを用いて、単一分散標準粒子の分散と光遮断方式センサーの応答パルス波高値の分散の比較粒径分解能の検査、同時通過損失による誤差と個数濃度との関係等の動作特性試験を行った。その結果、 1)設定試料流量:70〜100ml/分が適当である。 2)可能測定濃度:300個/ml程度まで十分信頼できる。 3)粒径分解能:粒径100μmまでは設定粒径幅10μmが適当、それ以上については、さらに検討を要する。 等が得られ、さらに改良の余地は多々あるものの本装置で浮遊漂砂の濃度と粒径分布が同一試料から同時に測定し得る見込を得た。 3.次年度計画 今年度の研究から実海水に適用する場合の問題点として、1)本センサーの可測粒径範囲は20〜400μmであるが一般の浮遊漂砂は50〜1000μmであるので拡大を図ること。2)可測粒径より大きい粒子の除去法の開発。3)海水中における気泡混入除去法の開発 等が推進された。 次年度はこれら諸問題を解決し実用化を目指して研究を進める。
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Research Products
(1 results)